はじめに
第1講 教育相談とは
1 教育相談の必要性と意義
2 教育相談に携わるさまざまな立場と役割
3 教育相談の段階的な取り組み
4 教育相談が必要な機会と手段
5 教育相談における課題解決にあたっての留意点
【知っておくと役立つ話】解決が困難な課題が発生したときの「チーム学校」としての教育相談のあり方
第2講 カウンセリングの理論
1 カウンセリングとは、どのようなものか?
2 カウンセリングに関する各種理論
3 教師がカウンセリングに携わるには
【知っておくと役立つ話】スクールカウンセラーってどんな人?
第3講 カウンセリングの技法
1 教育相談の実践とカウンセリング技法
2 非言語的コミュニケーション技法
3 質問の技法
4 反映技法
5 その他のカウンセリング技法
【知っておくと役立つ話】マイクロカウンセリング
第4講 学校における諸課題とその対応①いじめ
1 いじめの現状
2 いじめの集団要因
3 いじめの加害者の理解と対応
4 いじめの被害者の理解と予防教育
【知っておくと役立つ話】いじめ防止対策推進法
第5講 学校における諸課題とその対応②不登校
1 不登校の現状
2 不登校に関する生徒指導の重層的支援
3 不登校の支援
【知っておくと役立つ話】学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)
第6講 学校における諸課題とその対応③虐待、自殺、いのちの教育への対応
1 児童虐待とその対応
2 子どもの自殺とその対応
3 いのちの教育
【知っておくと役立つ話】児童・生徒に信頼される学校・教師でありつづけるために――「学校・教育委員会等向け虐待対応の手引き」(文部科学省、2020年)を踏まえて
第7講 学校における諸課題とその対応④少年非行への対応
1 少年法の改正と生徒指導観の変化
2 少年非行はなぜ起こるのか
3 少年法と少年事件の手続き
4 子どもの人権の視点からみた少年非行
5 学校における非行対応の留意点
【知っておくと役立つ話】2021年少年法改正に関して
第8講 学校における諸課題とその対応⑤発達障害への対応
1 学習面や行動面の困難さと発達障害
2 発達障害に関する理解
3 さまざまな発達障害の特徴
4 発達障害のある子どもへの対応
5 学校における組織的な対応
【知っておくと役立つ話】困難を示す児童・生徒数の変化の背景――発達障害のある子どもは増えているか
第9講 学校における諸課題とその対応⑥心の病への対応
1 児童期に生じやすい心の病
2 青年期に生じやすい心の病
3 ストレスの理解
4 児童期~青年期に多くみられる心の病気
【知っておくと役立つ話】アンガーマネジメント
第10講 校内連携・専門機関や地域との連携
1 「チームとしての学校」と連携について
2 コンサルテーション
3 専門機関や家庭・地域との連携
4 情報共有と個人情報保護
5 教師個人が行うよりよい連携づくり
6 システム理論からみる機関連携
【知っておくと役立つ話】システム理論をベースにした家族療法
第11講 教育相談におけるアセスメント①行動観察法・面接法
1 アセスメントとは
2 行動観察法
3 面接法
4 面接における指導的視点と相談的視点
5 行動観察や面接で子どもの何をみるのか
【知っておくと役立つ話】転移と逆転移
第12講 教育相談におけるアセスメント②心理検査法の理解
1 心理検査とはどのようなものか
2 心理検査の種類
3 心理検査の実施前に行っておくべきこと
4 環境の調整
5 検査結果のフィードバックと活用の留意点
【知っておくと役立つ話】インフォーマルアセスメント
第13講 家庭の理解と保護者への支援
1 子どもと家庭
2 保護者への対応
【知っておくと役立つ話】児童の権利に関する条約とこども基本法
第14講 キャリア教育と進路相談
1 キャリア教育
2 キャリア・パスポート
3 進路相談
【知っておくと役立つ話】ライフキャリアの虹
第15講 講義のまとめ──これからの教育相談
1 さらなる課題
2 教師のメンタルヘルス
3 教育相談がめざすもの
【知っておくと役立つ話】要保護児童対策地域協議会
復習問題の解答
参考・引用文献
索 引