はしがき(鎌田浩毅)
第Ⅰ部 “温かな保守”論客の軌跡
第1講 子ども時代~大学──大阪気質をたずさえて
大阪っ子のアイデンティティ
福沢諭吉と大阪商人
温かなコスモポリタンの源流
読書経験と大阪少年時代
高校時代
地学部と数学コンプレックス
しなやかな進路選択
京都大学“紛争の季節”の中で
政治への開眼
アメリカ留学
第2講 留学時代以降──自由で独立した知識人へ
“本場”イギリスへ
恩師ハリー・ヒンズリー
キッシンジャー、シャロンの集まるゼミで
「歴史は趣味」の世界
日本の悪しき政治主義の壁
論壇との決別・パージ・サンクション
歴史の実証的研究
学問の自由を求めて
学会のバイアス
政治家と政治学者
歴史からの連想力
過去は未来を解く鍵
コロンブス時代の終わり
こぼれ対談① 歴史の土地勘
第Ⅱ部 国際政治の世界
第3講 日本の歴史・風土と国民性
大地の変動と社会変革の連関
革命より深い維新
大衆とエリート
教育と知識による防災
大衆の目覚め
エリートの惰眠
大地がもたらす禊ぎ
危機感の欠如と信頼の不足
教養とは何か
第4講 日本の文明史
日本文化vs日本文明
シュペングラー『西洋の没落』が語る日本=月光文明
日本人による日本文明論
日本学としての陽明学
数学と日本文明の純粋性
揺れる大地の文明
日本列島の特殊性
マッキンダーの地政学とスパイクマンのリムランド論
マグマのつくる肥沃な大地
1991・大地変動時代はじまりの予感
オウム真理教事件の衝撃
研究者としての脱構築
日本的クリエイティブの地平
デカルトとの決別と身体論
こぼれ対談② 学術雑誌とビジネスマン
第5講 インテリジェンスの世界
国家の本質としてのインテリジェンス
インテリジェンスが抜け落ちた近代日本
ロシア・中国のインテリジェンス
英米インテリジェンス協力
文書公開とインテリジェンス
裏読み情報戦?
日本に大きく欠けているインテリジェンスの知識
日本に本格的情報機関は生まれるか
スーパーステート・ユダヤ
“スーパーステート”カトリック教会と国際政治
ゾルゲの言葉「日本はカニ」
「日本問題」としてのインテリジェンス問題
日本人の感性を生かす
Aチーム論・Bチーム論
Bチームを育む土壌
こぼれ対談③ 学者のノブレス・オブリージュ
第6講 世界を読む眼──2020年代の視点で
「究極のスーパーステート」であるアングロサクソンの世界
アングロサクソン型官民一体
2016年、イギリスEU離脱
「プーチナイゼーション」の危険性/世界を揺るがす新たな攪乱のモード
2020年という「世界史の分水嶺」
バイデン政権の誕生
アメリカの覚醒
米中覇権競争
「大きな政府」への回帰
「再民主化」の振り子
「大いなる振り戻し」時代の日本
日本の心と温かな保守
文明・国家・日本列島
講義レポート(鎌田浩毅)
あとがき(中西輝政)
中西輝政年譜
索 引