凡 例
序 章 問題の所在と本書の構成
1 本書の構成
2 世俗化論とは何か
3 従来の学説史理解の問題点
4 本書における世俗化論の扱い
第Ⅰ部 世俗化の概念史――19・20世紀思想における展開
第1章 19世紀の世俗化概念――SecularizationとVerweltlichung
1 世俗化概念の発端
2 ドイツ語圏での展開
3 オーギュスト・コントの場合
4 ヴィクトル・クザンとその影響
5 19世紀英語圏における世俗化概念
6 世俗主義運動の登場
第2章 神学と社会学のはざま――世俗化概念のキーワード化へ
1 マックス・ヴェーバーの場合
2 エルンスト・トレルチの場合
3 エミール・デュルケームの場合
4 カール・シュミットによる新しい用法
5 ドイツ神学の展開とフリードリヒ・ゴーガルテン
第3章 ヨーロッパからアメリカへ――世俗化諸理論の登場前夜
1 ドイツからの思想の移動
2 アメリカ宗教論の展開
3 アメリカにおける「宗教復興」とウィル・ハーバーグ
4 英米における世俗神学の流行
5 フランスにおける「非キリスト教化」論の動向
6 宗教社会学における世俗化諸理論の登場
第Ⅰ部小括 世俗化論の歴史性
第Ⅱ部 世俗化の基本的諸理論――宗教社会学における興隆
第4章 ブライアン・ウィルソン――新宗教運動と世俗化
1 ウィルソンの世俗化認識
2 ウィルソンのセクト研究
3 セクト・新宗教運動と世俗化
4 ウィルソンにおける宗教の規定
5 宗教の衰退命題とウィルソン
第5章 デイヴィッド・マーティ――削除の提言から「一般理論」へ
1 マーティンの世俗化概念批判
2 マーティンの「世俗化の一般理論」
3 ペンテコステ運動とその近代性
第6章 タルコット・パーソンズ――社会進化と世俗化
1 『社会システム論』における〈宗教〉
2 初期における世俗化論批判
3 パーソンズの市民宗教論
4 社会進化論と宗教
第7章 ロバート・ベラー――市民宗教論の提示と転進
1 ベラーの宗教進化論
2 市民宗教論とその2側面
3 市民宗教論の反響
4 ベラーにおける市民宗教概念の放棄
5 ベラーの世俗化論批判
第8章 トーマス・ルックマン――人間学的宗教論と宗教の私事化
1 宗教の私事化論
2 ルックマンにおける宗教の「定義」
3 ルックマンによる宗教の規定の意味
4 私事化の歴史的必然性
5 超越の幅の縮小論
6 ルックマンの世俗化論批判
第9章 ピーター・バーガー――世俗化の知識社会学的解釈と自説撤回
1 バーガーの近現代宗教論
2 世俗化の知識社会学的解釈
3 死の問題の枢要性
4 バーガーの「自説撤回」
第Ⅱ部小括 世俗化の批判的再検討とその「失敗」
第Ⅲ部 世俗化論批判の諸相――論争の拡大と座礁
第10章 宗教の存続を根拠とした批判
1 アンドリュー・グリーリーによる世俗化論批判
2 ダニエル・ベルの「聖なるものの回帰」論
3 宗教の合理的選択理論
4 ヨーロッパ例外論
5 教会外的宗教性への注目
第11章 世俗化論の修正と護持
1 世俗化諸理論の再解釈と総合
2 ニクラス・ルーマンの世俗化理論
3 イギリス宗教社会史における論争
4 スティーヴ・ブルースによる世俗化論護持
5 チャールズ・テイラーの「世俗の時代」論
第12章 宗教の政治問題化
1 ホセ・カサノヴァの公共宗教論
2 フランスのライシザシオン論
3 ユルゲン・ハーバーマスのポスト世俗社会論
第Ⅲ部小括 「世俗化の神話」という神話?
補 論 日本における世俗化論の受容
1 世俗化論の受容過程
2 日本宗教史に対する世俗化論の適用
3 日本における批判的姿勢の背景
終 章 宗教概念と宗教社会学――残余範疇としての宗教
1 「宗教の定義」という問題設定の誤り
2 宗教概念批判論の問題提起
3 宗教概念と他者理解
4 宗教概念の残余的性格
5 社会学的宗教概念批判という研究実践
あとがき
参考文献
人名索引/事項索引