謝 辞
序 章 原爆の世界史
1 明快さと単純さと
2 国境を越えて
第1章 科学の共和国と国家
1 原子を解剖する
2 科学の共和国
3 共和国の危機――毒ガスの登場
4 実戦における毒ガス使用をめぐる倫理
5 科学者と国家――ソ連とアメリカ
6 科学者の倫理的責任
第2章 イギリス――亡命者、空軍力、原爆の可能性
1 ヒトラーの贈り物であったイギリスの科学者たち
2 航空力の出現
3 戦争の再発と空爆の新たなドクトリン
4 核分裂の発見と原爆の再想像
第3章 日本とドイツ――選択されざる道
1 ウランの発見
2 ドイツにおける進展
3 日本の核開発計画
4 ドイツの核開発計画
5 アメリカとイギリスにおける進展
第4章 アメリカ(1)――原爆の想像と創造
1 モード委員会とアメリカ人
2 真剣になるアメリカ
3 戦争へ向けて
4 原爆の製造と使用を決意
5 オッピー
6 グローヴズ
7 計画の中央集権化
8 核分裂――ウランとプルトニウム
9 「丘」の上の生活と作業
10 異なる類の兵器
第5章 アメリカ(2)――原爆投下
1 なぜ原爆は使用されたのか――四人の回想
2 対ドイツ戦の進展
3 連合国と対独戦略爆撃
4 太平洋における戦争
5 対日爆撃
6 焼夷弾爆撃と原爆攻撃
7 疑問を抱く人々の存在
8 退けられた反対意見
9 アラモゴードに向けて――一九四五年七月
10 ポツダムでのトルーマン
11 なぜ原爆は投下されたのか
12 原爆の代案――市民の攻撃に対する道義的反論
13 恐怖の境界線――毒ガス
第6章 日 本――二発の原爆と戦争の終結
1 敗勢の日本
2 侵略者と戦うための準備
3 リトル・ボーイ投下の準備
4 作戦番号一三
5 爆撃後の都市
6 爆撃を受けた人々
7 いくつかの反応のかたち
8 原爆の衝撃波
9 ソ連参戦と長崎への原爆投下
10 六巨頭の激論
11 日本降伏の理由
12 ヒロシマ・ナガサキにおける被害の評価
13 「何もかもなくなった」――ヒロシマの記憶
第7章 ソ 連――原爆と冷戦
1 衝撃の広がり
2 原爆投下に対するアメリカ国内の反応
3 ソ連の初期の原爆開発計画
4 ソ連の原爆スパイ
5 スターリンによる原爆開発の決定
6 原爆と冷戦の始まり
7 応 酬――「スーパー」の開発
8 軍拡競争と核兵器の多様性
9 核兵器の限界――キューバ・ミサイル危機
第8章 核兵器の拡散――第二次世界大戦後の核開発競争
1 秘密主義と公開主義
2 イギリス
3 フランスの原爆
4 イスラエル――安全保障と地位
5 南アフリカ――核開発の瀬戸際からの後退
6 中 国――人民の原爆
7 インド――地位、宗教、男らしさ
8 核兵器に対する批判
終 章 悪夢と希望
1 続く悪夢
2 ヒロシマに立ち戻る
訳者あとがき
参考文献
注
人名・事項索引