シリーズ・世界の文学をひらく 5
日本文学の見取り図
宮崎駿から古事記まで
他編:千葉 一幹
他編:西川 貴子
他編:松田 浩
内容紹介
日本文学を学ぶ上で重要なテーマや課題「メディア」「資本主義」「ジェンダー」「神話と正史」などを取り上げ、また厳選した75の作家・作品を現代から古代の順に配列し、最新の知見に基づきわかりやすく解説する。
本書を通読すると、断片的に見える日本文学に関する情報が有機的に結びつき、全体像が把握できる。学部生、大学院生、文学愛好家を対象に、いまを軸に日本文学を捉え、世界へひらくための地図・見取り図を提供する新しい一冊。
目次
はじめに
序──日本文学をひらくために
第Ⅰ部 日本文学の今を知る──テーマ・話題
一 超時代編
1 メディア──古典:日本古典文学を伝えたメディア
2 メディア──近現代:「作家」という職業
3 異界──古典
4 異界──近現代
5 ジェンダー──古典
6 ジェンダー──近現代:村上春樹「納屋を焼く」と男性性の不協和音
7 戦争──古典
8 戦争──近現代
9 政治と文学──古典:文章経国思想
10 政治と文学──近現代:立身出世
11 旅──古典(古代・中世)
12 旅──古典(近世)
13 旅──近現代:風景/観光
二 古典編
1 神話と正史
2 和歌
3 勅撰和歌集の思想
4 物語
5 日記
6 注釈
7 仏教
8 説話
9 芸能
10 絵画(絵巻・絵本)
11 国学
三 近現代編
1 恋愛
2 資本主義
3 子ども
4 病
5 精神分析/家族
6 日本語
7 探偵小説
8 文芸批評
9 社会と文学
10 占領下・検閲
第Ⅱ部 日本文学史を彩る(作った)名作・作家たち
一 現 代
1 宮崎 駿
2 村上春樹
3 大江健三郎
4 川上未映子
5 吉本ばなな
6 目取真 俊
7 多和田葉子
8 川上弘美
9 松浦理英子
10 笙野頼子
11 リービ英雄
12 津島佑子
13 中上健次
14 石牟礼道子
15 松本清張
二 近 代
16 三島由紀夫
17 織田作之助
18 太宰 治
19 坂口安吾
20 小林多喜二
21 梶井基次郎
22 川端康成
23 宮沢賢治
24 吉屋信子
25 江戸川乱歩
26 芥川龍之介
27 石川啄木
28 岡本かの子
29 谷崎潤一郎
30 萩原朔太郎
31 志賀直哉
32 有島武郎
33 与謝野晶子
34 柳田國男
35 泉 鏡花
36 島崎藤村
37 田山花袋
38 樋口一葉
39 尾崎紅葉
40 徳冨蘆花
41 幸田露伴
42 夏目漱石
43 正岡子規
44 二葉亭四迷
45 森 鴎外
三 近 世
46 『南総里見八犬伝』
47 『東海道四谷怪談』
48 菅 茶山──江戸漢詩
49 『雨月物語』
50 『曾根崎心中』
51 『奥の細道』
52 『好色一代男』
四 中 世
53 『新撰菟玖波集』
54 『風姿花伝』
55 五山文学
56 『徒然草』
57 『平家物語』
58 『小倉百人一首』
59 『新古今和歌集』
60 『今昔物語集』
61 『俊頼髄脳』
五 古代後期
62 『栄花物語』『大鏡』
63 『本朝文粋』
64 『源氏物語』
65 『和漢朗詠集』
66 『枕草子』
67 『土左日記』
68 『伊勢物語』
69 『古今和歌集』
70 『竹取物語』
71 『菅家文草』『菅家後集』
72 勅撰三集
六 古代前期
73 『万葉集』
74 『日本書紀』
75 『古事記』
人名・作品名索引