はしがき
第Ⅰ部 中央政府と地方自治体
第1章 地方自治の発展――国と地方との関係は時代とともにどのように変化したのか
1 地方自治のおもしろさ
2 国家の形成と変容
3 歴史的に発展してきた日本の地方自治
第2章 地方自治の座標軸――日本の地方自治の特徴とは
1 憲法構造の違い
2 国際化・グローバル化と地方自治
3 国際比較から見た日本の地方自治の特徴
第3章 地方自治体による政策・計画・条例――どのようにユニークな政策をつくるのか
1 方自治体による政策づくり
2 地方自治体による条例制定
3 地方自治体政策の広がり
第4章 地方分権改革――自治の理念は実現したのか
1 多義的な「地方分権」
2 現代日本の地方分権改革
3 一連の地方分権改革に対する評価
4 地方分権をめぐる論点
第5章 自治体の合併と連携――規模かデモクラシーか
1 合併・連携・補完の発生
2 合併・連携の制度バリエーション
3 合併をめぐる近年の動向
4 地方自治体の規模とデモクラシーを考える
第Ⅱ部 代表民主制と直接民主制
第6章 二元代表制――首長と議員を別々に選出することの意味は何か
1 日本の首長・議会制度の展開
2 首長と執行機関多元主義
3 首長・議会間での政策コミュニケーション
4 首長・議会間のチェックとバランス
5 首長と議会を直接公選することの意義
第7章 地方議会――不要論を越えられるか
1 地方議会の役割
2 地方議会の構成要素
3 現実の議員活動
4 議会不要論への対応と課題
第8章 住民投票の機能――住民投票は万能か
1 住民投票制度の種類
2 住民投票で問われてきた争点
3 住民投票の制度設計
4 ローカル・デモクラシーにおける住民投票
第9章 住民参加・協働――その広がりと障壁はどのようなものか
1 政策形成過程における住民参加・協働
2 政策実施過程における参加・協働
3 評価における参加・協働
4 障壁を乗り越え,住民参加・協働を続けるために
第Ⅲ部 地方自治体と地域社会
第10章 地方公務員の量と質――地方公務員は多すぎるのか少なすぎるのか
1 地方公務員のプロフィール
2 地方公務員制度
3 地方公務員の定員管理
4 地方公務員の量と質
第11章 地方自治体の財政――自立か連携か
1 地方自治体の歳出
2 地方自治体の歳入
3 財源の平準化と財源保障
4 自立と連携の間で
第12章 地方公営企業の持続可能性――地方公営企業の仕組みは重要か
1 地方自治と地方公営企業
2 地方公営企業の発達
3 地方公営企業の仕組み
4 地方公営企業の改善点
第13章 官民連携手法の新展開――民間企業による公共サービス提供は妥当か
1 官民交錯領域における主体
2 第三セクターの増大と破たん
3 新しい官民連携の手法
4 民間企業による公共サービス提供の課題
終 章 地方自治のシナリオ選択
1 地方自治のこれからの課題
2 地方自治体がとる二つのシナリオ
3 デジタル化が示す新しい自治の形
索 引