やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ
よくわかる教育評価[第3版]
編:田中 耕治
内容紹介
子どもが自らの学びを振り返り次の課題につなげていくこと、教師がカリキュラム・指導方法を再構成することに不可欠な教育評価について、その基本理念・歴史、さまざまな方法、各教科における評価、指導要録や通知表の役割など、幅広いトピックスをとりあげて解説するテキスト。学習指導要領や指導要録の改訂などを踏まえて大幅に加筆修正し、新たに15のトピックも加えて、質量ともにいっそう充実した最新版。
目次
第3版の刊行にあたって
はじめに
Ⅰ 教育評価の基本概念
1 心理測定
2 教育評価:エバリュエーションとアセスメント
3 教育評価の次元,目的,主体,対象
4 教育評価の機能:診断的評価,形成的評価,総括的評価
5 学力評価と授業評価
6 カリキュラム評価
7 教員評価と学校評価
Ⅱ 教育評価の立場の変遷
1 絶対評価
2 相対評価
3 個人内評価
4 到達度評価
5 目標に準拠した評価
6 評価規準と評価基準
Ⅲ 教育評価の位相と展開
1 工学的アプローチと羅生門的アプローチ
2 ゴール・フリー評価
3 教育鑑識眼と教育批評
4 真正の評価
Ⅳ 教育目標と教育評価の関係
1 教育目標の明確化
2 教育目標の分類学
3 到達目標と方向目標
4 学力モデルと評価
5 目標分析
6 スタンダードとクライテリア
7 ドメイン準拠評価とスタンダード準拠評価
8 ルーブリック
9 カリキュラムを縦断・横断する評価
10 「資質・能力」の評価…
11 「見方・考え方」の評価
Ⅴ 指導に活かす評価のありかた
1 指導と評価の一体化
2 素朴概念と教育評価
3 カルテと座席表
4 フィードバック
5 子どもの自己評価
6 自己評価シート
7 教育評価への子どもの参加
8 学習のための評価
9 自己調整学習
10 「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」と評価
Ⅵ 教育評価の方法原理
1 尺度
2 妥当性と信頼性
3 カリキュラム適合性
4 比較可能性とモデレーション
5 公正性と実行可能性
Ⅶ 学力評価のさまざまな方法
1 学力評価の方法の分類
2 客観テスト
3 自由記述問題の工夫
4 作問法
5 認知的葛藤法
6 POE法
7 概念地図法
8 ベン図法
9 KJ法
10 描画法
11 パフォーマンス評価:パフォーマンス課題とそのつくりかた
12 プロジェクト
13 日常的な評価
14 口頭試問と面接法
15 ポートフォリオ評価法
16 ポートフォリオ検討会
17 eポートフォリオ
Ⅷ 学力評価の進めかた
1 国語科における評価
2 算数・数学科における評価
3 社会科における評価
4 理科における評価
5 生活科における評価
6 外国語活動・外国語科における評価
7 音楽科における評価
8 図画工作・美術科における評価
9 技術・家庭科における評価
10 体育科における評価
11 総合学習における評価
12 道徳における評価
13 特別活動における評価
14 障害児教育における評価
Ⅸ 指導要録
1 指導要録
2 指導要録の歴史
3 形成的評価(基本簿)と総括的評価(指導要録)
4 観点別評価と総合評定
5 「主体的に学習に取り組む態度」の評価
Ⅹ 通知表
1 通知表
2 通知表の歴史
3 到達度評価型の通知表
4 能力表
5 学力評価計画
6 子どもの自己評価をとりいれた通知表
Ⅺ 入試制度
1 入試と接続
2 選抜試験と資格試験
3 高校入試
4 大学入試
5 偏差値
6 内申書
7 AO入試・総合型選抜
8 大学入学共通テスト
9 国際バカロレア
ⅩⅡ 教育評価の経営
1 学力調査
2 ハイ・ステイクスな評価
3 説明責任と,保護者や地域住民による評価への参加
4 学校評議員制度
5 校内研修
6 エビデンス
7 カリキュラム・マネジメント
ⅩⅢ 日本における教育評価の歴史
1 教育評価の源流
2 試験の時代
3 考査の時代
4 教育測定運動の功罪
5 生活綴方の評価
6 「教育評価」の導入
7 通信簿論争
8 到達度評価の登場
9 「関心・意欲・態度」の重視(新しい学力観)
10 「総合的な学習の時間」導入のインパクト
11 PISAショック
ⅩⅣ 諸外国の教育評価制度
1 イギリスの教育評価制度
2 アメリカの教育評価制度
3 フランスの教育評価制度
4 ドイツの教育評価制度
5 オランダの教育評価制度
6 中国の教育評価制度
7 韓国の教育評価制度
さくいん
ISBN:9784623091645
。出版社:ミネルヴァ書房
。判型:B5
。ページ数:274ページ
。定価:2800円(本体)
。発行年月日:2021年04月
。発売日:2021年04月16日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNA。