新しい保育講座 9
保育内容「環境」
編:久保 健太
編:高嶋 景子
編:宮里 暁美
内容紹介
子どもたちが豊かに育つ環境とは。また、そのために保育者に求められることは何だろうか。保育内容「環境」の考え方とその実際を豊富な事例を用いながらわかりやすく解説。2018年施行の新しい幼稚園教育要領等に対応した最新のテキストシリーズ第9巻。領域に関する「専門的事項」および「指導法」にも対応した一冊。
目次
はじめに
第Ⅰ部 保育内容(領域「環境」)の専門的事項
第1章 子どもを取り巻く環境
1 子どもを取り巻く環境って?
2 環境を考える視点
3 5つの視点からの年齢ごとの取り組み
4 あらためて子どもを取り巻く環境とは
第2章 身近な環境とのかかわりと感性の育ち
1 手で感じる
2 気になるから,かかわり続ける
3 自分でいろいろに感じ取る
4 「感じる」を根っこにして育つ子どもたち
第3章 モノとのかかわりを通して生まれる育ち(学び)
1 モノとのかかわりから生まれる育ち・学びとは
2 モノとは
3 モノとのかかわりを支える保育者とは
第4章 自然とのかかわりを通して生まれる育ち(学び)
1 なぜ「自然」とかかわることが大切なのか
2 自然とのかかわりの中身
3 自然とのかかわりを通した経験内容
4 自然とのかかわりを通して生まれる育ち(学び)
第5章 社会とのかかわりを通して生まれる育ち(学び)
1 社会とのかかわり
2 環境から見えてくる「社会」と社会とのかかわり方
第Ⅱ部 保育内容(領域「環境」)の指導法
第6章 保育における「領域」の意義と領域「環境」のねらい及び内容
1 保育の基本と「領域」の意義
2 領域「環境」のねらい及び内容
3 保育における評価の考え方
第7章 乳児保育における「環境」とのかかわり
1 探索的にものとかかわる子どもを育てる
2 多様な動きを引き出す保育の計画
3 明日の保育につながる保育の振り返り
第8章 モノとのかかわりを支える保育の展開
1 遊びの深まりによってモノへの理解や感覚が豊かになっていく子どもたち
2 遊びの中で繰り返される失敗から学ぶ子どもたち
3 継続した育ちや学び,遊びを支えるとは
第9章 自然とのかかわりを支える保育の展開
1 時間,空間を保障しよう
2 かかわる自由を保障しよう
3 子どもが感じることを受け止めよう
4 多様な自然と出合う機会を保障しよう
5 かかわりを深める援助をしよう
6 多様性を大事にしよう
7 自分のこととして考える経験となるようにしよう
8 自然とのかかわりを支える保育の指導案の作成にあたって
第10章 社会とのかかわりを支える保育の展開
1 社会とかかわる力の根っこを育てる
2 生活に関係の深い情報や施設などへの興味や関心を促す
3 地域の伝統や文化,外国の文化などへの興味や関心を促す
第11章 領域「環境」と小学校教育のつながり
1 保育と小学校教育とのかかわり
2 小学校教育への接続を意識した幼児教育・保育の展開の可能性
第12章 環境における現代的課題と保育
1 安心して続いてゆく毎日があってこそ
2 ヒト社会が安心して続いてゆくためには
3 このままではヒト社会が続いてゆくことは難しい
4 資本主義が生み出した問題,そしてSDGsへ
5 カギとなるノンヒューマンへのまなざし
6 私たちの世代が初めて取り組む保育の実際を考えてみよう
第13章 共に環境を創造する「創り手」としての子ども・保育者・保護者の育ち合い
1 子どもと保育者が一緒に創る環境
2 環境と対話する子どもたち
3 大人と子どもの響き合い