叢書刊行にあたって
はじめに――「当事者目線」と大学の協働から広がる地域づくり
第Ⅰ部 障がい者からみた参加しやすい大学づくり・まちづくり
第1章 障がい者との交流事業
第2章 障がい者「あるある」現象
1 障がいや病を身近に考える「脱力系フェスタ」
2 「脱力系フェスタ」とALIZE(中村周平:NPO法人ALIZE代表)
3 線引きの上に成り立つ関係
第3章 障がい当事者が継続参加する学内実習授業
1 内容と経過
2 効果と課題
3 今後に向けて
第4章 障がい当事者が参画する教育研修
1 障がい平等研修
2 環境改善の促進者
3 アカデミック・ユーザー
第5章 障がい当事者が参画する防災活動
1 向島ニュータウンと災害
2 障がい当事者が参画する災害準備のためのワークショップ
3 障がい当事者がモデル事例になることの意味付け
第Ⅱ部 高齢者からみた参加しやすいまちづくり
第6章 「認知症の人にやさしいまち・うじ」の実現に向けて
1 認知症とともに生きる時代
2 認知症当事者の声を聴き取る方法
3 認知症当事者を中心とした活動
4 認知症にやさしいまちの実現に向けて
第7章 地域におけるアートと福祉――ちんどんアクティビティーをとおして
1 ちんどんセラピーの誕生――音楽・笑い・踊りの3要素
2 文教ちんどんタイ
3 五感を高めるちんどんセラピー――総合的アートとして
4 ちんどんアクティビティー
5 アートと福祉――障がい者・音楽・地域
6 集まりたくなる場所――居場所
第Ⅲ部 全ての子どもに居場所のある地域づくり
第8章 子ども食堂から地域共生社会を考える――地元の大学にできること
1 子ども食堂への関心の高まり
2 子どもの貧困と子ども食堂
3 「Reos槇島」という場(林 義彦:一般社団法人マキシマネットワーク代表)
4 「つなぐ」という場(林 友樹:NPO法人すまいるりんく理事長)
5 地域共生社会の模索
第9章 地域に根ざした子育て支援活動をめざして――ママさんサポーター活動の実践
1 歯止めのかからない少子化とその対策――周りに子どもがいない⁉
2 「ママさんサポーター」とは
3 地域に根ざした活動
第Ⅳ部 特別なケアの必要な人が求める地域づくり
第10章 少子高齢化社会のなかのケアラー
1 高齢障がい者数
2 「老障介護」と「障老介護」,「老老介護」と「認認介護」
3 障がい児のきょうだいへの関心
4 ヤングケアラーへの関心
5 子どもと障がいへの固定概念のなかで――コーダの研究
6 教育現場とヤングケアラー
7 誰もがケアラーになりうる
第11章 アディクションからコネクションへ――薬物依存者は刑務所や病院より地域で回復する
1 薬物依存からの回復施設が近くにできるとしたら?
2 依存症(嗜癖,アディクション)とは?
3 ダルクの実践から見えてきた依存者の回復の姿(加藤武士:木津川ダルク代表)
4 依存からの回復と地域社会――回復の場所と時間,そして仲間(石塚伸一:龍谷大学教授)
5 アディクション問題に触れると誰もが生きやすくなる
第12章 家族を自死で亡くすということ――自死遺族からの投げかけ
1 自死遺族に会ったことがありますか?
2 わが国の自殺の現状と自殺対策――特に若者について
3 息子の遺志を継いで生きる(杉山 悟:自死遺族)
4 研究開発職であり一児の父親であった息子(星になった息子の父:自死遺族)
5 全国の自死遺族支援・自殺対策に奔走する――「こころのカフェ きょうと」を拠点に(石倉紘子:こころのカフェ きょうと代表)
6 困難を抱えた人の立場に立てる専門職へ
おわりに――誰もが暮らしやすい地域へ
引用・参照文献
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