まえがき
序 章 グローバリゼーションと都市貧困
1 貧困から都市をまなざす
2 ホームレスの国際比較の方法
第Ⅰ部 東京――一極集中都市における統制
第1章 都市の概要とホームレス化の背景
1 都市の歴史・人口・産業・諸特性
2 誰がホームレス状態になっているのか
3 ホームレス化の背景
4 東京における25人調査の方法と限界
第2章 多様化するホームレス状態への経路:ホームレス状態への析出過程
1 東京でホームレス状態にある人々
2 東京調査からみたホームレス状態にある人々の生育環境
3 ホームレス状態への移行過程
4 多様化する経路
第3章 東京における野宿生活
1 移動と居住
2 仕 事
3 食料調達
4 野宿生活の日常化とそれを阻むもの
第4章 ホームレス状態にある人々からみた福祉施策
1 ホームレス状態にある(あった)人々と福祉施策との関わり
2 福祉施策の関わりに基づく調査対象者の分類
3 福祉施策とどのように関わってきたのか
4 ホームレス問題と福祉施策
第5章 支援と排除の狭間で
1 東京のホームレス像
2 路上への析出と路上からの退出のダイナミズム
第Ⅱ部 大阪――産業構造の転換と寄せ場の変容
第6章 工業都市の衰退とホームレス現象
1 大阪市の特徴
2 ホームレスとその背景
3 ホームレス支援の変化
4 グローバリゼーションとホームレスへの影響
第7章 2013年大阪、誰が、なぜホームレスとなったのか
1 大阪のホームレスの現在
2 特掃事業の利用者(第Ⅰ群)の場合
3 自立支援センターの入所者(第Ⅱ群)の場合
4 あらゆる世代から析出されるホームレス
第8章 大阪のホームレス生活
1 ホームレス生活の期間や場所
2 労働、福祉、生活に関わる現状
3 人とのつながりについて
第9章 ホームレス状態からの脱却
1 ホームレスからの退出過程
2 生活保護制度へのまなざし
3 現状認識と将来展望
第10章 野宿生活の維持と就労自立への志向
1 大阪市のホームレスの特徴
2 大阪市のホームレスの行方
第Ⅲ部 マイアミ――ネオリベラル化の透徹するグローバル・シティ
第11章 マルチエスニックな観光都市からネオリベラルなグローバル都市へ
1 グローバル・シティ、マイアミ
2 住宅とセーフティネット
3 ホームレスネスへのマイアミの対応
4 マイアミにおけるホームレスネスの質的研究
第12章 グローバル化するマイアミにおけるホームレス状態への経路
1 ホームレス状態への経路について
2 若年期における社会経済的不利
3 移民がホームレス状態に至る経路
4 不安定な雇用状態
5 公的なセーフティネットの欠如
6 グローバル化するマイアミにおけるホームレスネスの構造的背景
第13章 マイアミにおけるホームレス状態の日常生活
1 ホームレス状態の日常生活の4形態
2 ホームレス時の仕事
3 ホームレス状態における社会的つながり
4 ホームレス状態のなかでの日常生活
5 グローバル化するマイアミにおけるホームレス状態の生活
第14章 強度のネオリベラル化とワークフェア政策の功罪
1 グローバル化するマイアミにおけるホームレス状態からの退出経路
2 障害手当と家賃援助住宅の利用
3 低賃金労働に従事しつつ家賃援助住宅を利用
4 そのほかのホームレス状態からの退出経路
5 退出経路の高いハードル
第15章 マイアミにてホームレスネスに対処することの限界
1 マイアミのホームレスネス
2 マイアミにおけるグローカリゼーションとホームレスネス
3 2008年の世界的な経済危機とマイアミのホームレスネス
4 マイアミにおけるホームレスネスの価値
第Ⅳ部 マニラ――地続きの貧困とグローバリゼーション
第16章 マニラのホームレス
1 グローバル都市マニラ
2 人口と労働
3 空間と居住
4 ホームレス
5 調査の方法
第17章 街路生活への道
1 ホームレス状態への道
2 ホームレスの労働
3 居 住
4 街路に出る人々――労働と居住の特徴
第18章 ホームレスの街路生活
1 街路の仕事
2 生活の援護
3 街路の居住
第19章 街路からの退出
1 退出の困難
2 生活の不満
3 希望と決意
第20章 マニラの街路から
1 回答者のホームレス像
2 貧困とホームレス
終 章 統制と不寛容の下で――都市の比較分析から
1 都市を比較する
2 各都市の〈ホームレス〉
3 東京・大阪の共通性と差異性
4 東京・大阪、マイアミ、マニラ間の共通性と差異性
5 国際比較研究の今後と課題
参考文献
あとがき
索引