監修者のことば
はじめに
本文で取り上げられる主な出来事
第1章 世界のなかの日本の教育をどうとらえるか
1 グローバルな時代と世界を問う
2 万国博覧会の時代と世界
3 イギリスの国民形成をめぐる万博と教育
4 日本の近代化をめぐる万博と教育
5 世界の表象と教育の行方
第2章 読み書きができるということはどういうことか
1 古代・中世社会における読み書き
2 読み書きが当たり前の近世社会
3 近代化と読み書き
4 戦後社会における読み書き
第3章 なぜ学校に行かなければならないのか
1 「学齢」という期間
2 学習の始期と終期
3 日本における「学齢」の定着過程
4 就学期間の形成——補習教育課程と初等教育期間の調整
第4章 学校はどのように地域に根づいたのか
1 敵(かたき)から母校へ
2 中等学校・高等教育機関の争奪
3 六・三・三制の成立と中等教育
4 国立高等教育機関の増設をめぐって
5 縮小時代における私たちと学校
第5章 近代天皇制と教育はどのように結びつき,何をもたらしたのか
1 国定教科書と近代天皇制
2 「御真影」・教育勅語と学校儀式
3 関東大震災と学校教育
4 神道と学校
第6章 言語を教育するということはどういうことか
1 ことばの習得と言語の教育
2 日本の言語を求めて——森有礼の構想とその行方
3 「国語」を立ち上げる——上田万年の思想と活動
4 「外国語」をどうするか——岡倉由三郎の思想と活動
5 言語の教育がもたらす人間と世界
第7章 戦争は学校と教育をどのように変えたのか
1 なぜ戦争という視点から教育について考える必要があるのか
2 総力戦の時代へ(1910年代半ば〜20年代)
3 総力戦体制の構築(1930年代〜40年代前半)
4 冷戦体制へ(1940年代後半〜50年代半ば)
5 「戦争」と「平和」
第8章 教師は子どもとどのように向き合ってきたのか
1 教師の役割と「生きがい」とは何か
2 変転する教師像
3 自問自答する教師たち
4 教師の自律性・自主性・創造性
5 教育史の延長上に現在とこれからの教師を問う
第9章 子どもを取り巻く教育問題から何がみえてくるのか
1 歴史のなかの教育問題をとらえる
2 学生生徒の校外風紀問題(1920年代後半〜40年代前半)
3 浮浪児・戦争孤児の問題(1940年代後半〜50年代)
4 子どもの長期欠席問題(1950年代〜60年代)
5 現代の教育問題を歴史から問う
第10章 近代日本の教育思想史をどうとらえるか
1 近代日本教育思想史を考える視点
2 近代日本教育思想史の盲点——谷本富を例に
3 ナショナリズムと成熟した近代的思考——西晋一郎を例に
4 近代日本教育思想の現代的意義とナショナリズムとの関係
索 引