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教育工学選書Ⅱ 8

情報教育・情報モラル教育

監:日本教育工学会
編著:稲垣 忠
編著:中橋 雄

紙版

内容紹介

ネットワーク社会と言われインターネット・情報端末の利用が拡大するなか、情報・コミュニケーションのありようが大きく変容している。本書では、自分の身を守る知識と、必要な情報を正しく区別する判断力、それを活用する力を養うこと目標とした情報教育・情報モラル教育を、体系的に実施するための技法を解説、その実例を紹介する。

目次

序 章
 1 情報社会を生きる
 2 情報活用能力の要素
 3 情報教育の新たな展開に向けて
 4 本書の構成

第1章 情報教育の歴史と制度の確立
 1.1 はじめに
 1.2 初等中等教育における情報教育の動向
 1.3 初等中等教育における情報教育の現状と課題
 1.4 情報教育の実践研究の現状と課題

第2章 情報活用の実践力
 2.1 情報活用の実践力とは
 2.2 学習指導要領上の位置づけ
 2.3 情報活用の実践力に関する研究動向
 2.4 今後の研究課題

第3章 情報の科学的理解
 3.1 「情報の科学的な理解」とは
 3.2 「情報の科学的な理解」に関する研究動向
 3.3 各学校段階での「情報の科学的な理解」に関する研究動向
 3.4 プログラミング教育の動向
 3.5 まとめ

第4章 情報社会に参画する態度
 4.1 「情報社会に参画する態度」の定義と他の2つの目標との関係
 4.2 情報モラルの定義
 4.3 「情報社会に参画する態度」に関する教育実践上の課題——情報活用能力調査の結果から
 4.4 情報化が進展したことにより対応が必要となっている問題についての検討
 4.5 「情報社会に参画する態度」に関連する研究
 4.6 「情報社会に参画する態度」で教育工学が貢献すべきテーマ
 4.7 今後の展望

第5章 情報活用能力の評価
 5.1 情報活用能力の評価が問われている背景
 5.2 コンピュータを用いたさまざまな調査の動き
 5.3 本学会における情報活用能力等の評価に関する研究
 5.4 国レベルの情報活用能力の評価の取り組み
 5.5 国際レベルのICTと関わる教育の取り組みの評価
 5.6 国際コンピュータおよび情報リテラシー調査の内容
 5.7 国際コンピュータおよび情報リテラシー調査の方法
 5.8 国際コンピュータおよび情報リテラシー調査から明らかになったこと
 5.9 まとめにかえて

第6章 情報教育のカリキュラム
 6.1 情報教育カリキュラムの類型
 6.2 情報教育の内容
 6.3 情報教育の射程

第7章 情報活用能力とメディア・リテラシー
 7.1 情報活用能力とメディア・リテラシーの接点は?
 7.2 用語の定義と相関
 7.3 情報教育の変遷とメディア教育の位置づけ
 7.4 日本教育工学会におけるメディア・リテラシーに関する研究
 7.5 今後の展望

第8章 情報教育を支援する教材・システムの開発
 8.1 情報教育に関係する国内外の動向
 8.2 情報(処理)教育における教材・システムの提案動向
 8.3 情報教育で利用可能な教材ポータルサイト
 8.4 「情報活用の実践力」の育成を支援する教材・システム
 8.5 「情報の科学的な理解」の育成を支援する教材・システム
 8.6 「情報社会に参画する態度」の育成を支援する教材・システム

第9章 情報活用能力を育てる教師の指導力
 9.1 情報活用能力の育成に資する教師の指導力
 9.2 教科指導における情報活用能力の育成と教師の指導力
 9.3 教科外指導における情報活用能力の育成と教師の指導力
 9.4 情報活用能力の育成に求められる教師の学び

第10章 情報教育研究のこれから
 10.1 理念としてのカリキュラム
 10.2 制度としてのカリキュラム
 10.3 情報教育の実践と評価
 10.4 問題解決能力の育成

索  引

著者略歴

編著:稲垣 忠
2017年4月現在 東北学院大学教養学部
編著:中橋 雄
2017年4月現在 武蔵大学社会学部

ISBN:9784623080656
出版社:ミネルヴァ書房
判型:A5
ページ数:216ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2017年07月
発売日:2017年07月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNT
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JNU
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:JNW