ミネルヴァ日本評伝選
足利義持
累葉の武将を継ぎ、一朝の重臣たり
著:吉田 賢司
紙版
内容紹介
カリスマ的な父義満の跡を継ぎ、その「偉業」を転換していった足利義持。反動政策の背景には、国内外にわたり山積する諸問題があった。禅宗と儒学に精通した一級の知識人でもあった義持は、高邁な理想と過酷な現実のはざまで葛藤しながら、室町幕府をいかに確立へと導いたのか。
目次
序 章 動乱の傷跡――生誕前
第一章 青春の日々――10代前後
1 育ちゆく幼少のころ
2 見習い征夷大将軍
3 望まれる後継者像
第二章 親政の開始――20代前半
1 義持政権の始動
2 理想と現実の相克
3 都心機能の移転
第三章 政道の刷新――20代後半
1 外交方針の転換
2 公武関係の再定位
3 求心力の強化
第四章 内外の憂患――30代前半
1 上杉禅秀の乱
2 京都・鎌倉の騒擾
3 緊迫する対外関係
第五章 治世の試練――30代後半
1 飢饉・疫病と「撫民」
2 機構・制度改革の展開
3 応永30年の危局
第六章 応永の黄昏――40代前半
1 晩年の光と影
2 閉塞感の増幅
3 苦闘の果てに
終 章 守成の追憶――死去後
参考文献
あとがき
足利義持略年譜
人名・事項索引
ISBN:9784623080564
。出版社:ミネルヴァ書房
。判型:4-6
。ページ数:362ページ
。定価:3200円(本体)
。発行年月日:2017年05月
。発売日:2017年05月19日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB。