叢書・知を究める 11
ウメサオタダオが語る、梅棹忠夫
アーカイブズの山を登る
著:小長谷 有紀
紙版
内容紹介
国立民族学博物館(みんぱく)にある梅棹アーカイブズ。梅棹忠夫が残した膨大な資料がそこにある。そのアーカイブズ資料に残された過去と現在は、過去からも現在からも往還をし続ける。本書は、「ウメサオタダオ展」の実行委員長を務め、その往還を肌で感じた著者が、梅棹忠夫自身とも言えるアーカイブズが語る梅棹忠夫に接近する。
目次
序 章 梅棹のコーパス
第1章 資料としての梅棹
1 近くて遠い今西錦司との仲
2 水平思考の生まれる秘訣
第2章 知的生産のデザイン
1 「知的生産」の原理
2 ロングセラーの源泉
3 ローマ字運動への傾倒
第3章 たゆまぬ知的前進
1 カメラと写真
2 「引紹批言」の記録
3 文章表現に対する飽くなき努力
第4章 知的に遊ぶ梅棹
1 ヒツジをめぐる物語
2 ベンゼン核の好敵手──川喜田二郎
3 幻の雑誌『地平線』
4 進化し続けるアーカイブズ
5 幻のベストセラー「人類の未来」
第5章 山をたのしむ
1 生涯の兄貴分──吉良竜夫
2 ヒマラヤへの執念
3 山に始まり、山に終わる
第6章 未来を見つめ、「みんぱく」へ
1 未来を語る人びと
2 日本の成功体験「万博」から「みんぱく」へ
第7章 文明へのまなざし
1 エスペラントの夢
2 「文明の生態史観」の誕生
3 梅棹忠夫の女問題
4 「日本探検」
終 章 最期のデザイン
参考文献
あとがき
梅棹忠夫年譜
人名・事項索引
ISBN:9784623080083
。出版社:ミネルヴァ書房
。判型:4-6
。ページ数:284ページ
。定価:2800円(本体)
。発行年月日:2017年04月
。発売日:2017年05月02日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB。