はじめに
第Ⅰ部 保育現場の実態――震災・放射能災害下の保育者と子どもの生活
第1章 震災・放射能災害の状況と人口動態(賀門康博)
1 福島県とは――その地理的な概略
2 東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所事故の概略
3 放射線量(外部被曝量)の変化
4 福島県内各地の人口推移
5 幼稚園や保育所への就園状況
6 地方自治体(県)の国への要望書から見る子どもたちへの支援の変化
7 震災・放射能災害下での家族
8 中通り地方の放射能汚染
第2章 震災・放射能災害下の保育現場の実際――保育者,園の記録から(関口はつ江)
1 事態への対応
2 震災直後の園長,保育者の行動と思い
3 震災後1~3年の保育現場
第3章 震災・放射能災害下の保育の実際――調査の結果と実践事例から(賀門康博・関口はつ江)
1 保育内容の変化
2 子どもの1日の生活
3 子どもの活動の変化
第4章 子どもの姿と保育者の意識――保育者の記録と語りから(関口はつ江・田中三保子・池田りな)
1 保育者がとらえた子どもの姿と保育実践
2 保育者の取り組みと意識の変化――聞き取り調査から
3 保育現場の変化のまとめ
第Ⅱ部 調査の結果から見えてきたこと
第5章 子どもたちの発達(安斉悦子・長田瑞恵)
1 身体発育・運動能力の発達
2 様々な領域の発達
第6章 震災・放射能災害下の保育と保育者の意識(加藤孝士)
1 活動時間の変化
2 保育内容の変化
3 保護者との信頼関係
4 保育者のストレス
5 園種による違い
6 福島の保育者調査から見えてきたこと
第7章 震災・放射能災害下の家庭生活と保護者の意識(加藤孝士)
1 震災直後(1年間)の家庭生活と保護者の意識
2 震災1年後以降の家庭生活と保護者の意識
第8章 支援活動とその意義(原野明子)
1 調査の対象と内容
2 震災以降に受けた様々な支援
3 とくに有り難かった支援
4 支援を受ける際に負担に感じたことと配慮がほしかったこと
5 支援について考えたいこと――今後の課題
第9章 放射能災害と保育問題に関する研究の現在(岡野雅子)
1 放射能災害と日本保育学会の取り組み
2 放射能災害による環境の変化が保育に及ぼした影響
3 放射能災害による幼児と保護者のストレス
4 放射能災害の特殊性と深刻性
5 様々な観点からの研究と長期的研究の必要性
結びにかえて