はじめに
第Ⅰ部 地(知)の拠点となる大学開放
第1章 生涯学習への大学の関わり(上杉孝實)
1 生涯学習の理念と動向
2 生涯学習における大学の位置
3 大学による生涯学習の推進
4 生涯学習推進における課題
第2章 福祉国家と大学開放(佐藤隆三)
1 福祉国家の形成
2 福祉国家の変容と教育
3 今日の福祉国家と大学
第3章 知識基盤社会に対応した大学開放(五島敦子)
1 知識基盤社会の大学の使命
2 アウトリーチからエンゲージメントへ
3 エンゲージド・ユニバーシティという戦略ビジョン
4 エンゲージメントをめぐる世界的潮流
第4章 地方創生時代の大学開放(香川重遠)
1 大学開放の新時代
2 「生涯学習社会」の実現のための大学開放
3 市民意識を涵養する大学開放
第Ⅱ部 大学開放の内容
第5章 学生教育と社会人教育の融合をめざす大学開放(白石義孝)
1 大学による社会人教育の発展
2 教養履修制度
3 地域連携センターを拠点とした新たな社会人教育への取組み
第6章 大学の公開講座の開き方(香川正弘)
1 社会貢献としての大学開放
2 大学の社会人教育としての公開講座
3 実践的な大学公開講座への組み直し
第7章 地場産業を育てる大学開放(河村能夫)
1 日本の大学改革にみる3つのパラダイムシフト
2 大学の教育機能を軸とした地域・地場産業を支えるしくみ
3 大学の研究機能を軸とした地域・地場産業を支えるしくみ
4 地域にとっての大学連携の意味
第8章 大学院における高度専門人材の育成と大学開放(山本幸一)
1 大学院による高度専門人材の育成
2 第3の大学院――専門職学位課程の登場と生涯学習
3 大学院レベルの大学開放と地域人材の育成
4 大学院と地域社会――高度専門人材の育成の課題
第9章 長寿社会対応の生涯学習(白澤卓二)
1 農山村の予防医学と生涯学習がひらく「地域づくり」
2 健康長寿とは何か
3 健康長寿のための予防医学によるシステムづくり
第Ⅲ部 地域を基盤とした大学開放
第10章 地域生涯学習の推進を図る大学開放(藤田公仁子)
1 地域の変容と再生の課題
2 地域生涯学習の推進を図る
3 大学開放の展望
第11章 小さな短大が地域に開くということ(三瓶千香子)
――桜の聖母短期大学
1 桜の聖母生涯学習センターの歩み
2 生涯学習センターの拠点的機能
3 傾聴ボランティア養成講座の存在意義
第12章 メディアを利用した大学教育の開放(岩永雅也)
――放送大学
1 放送大学の開学と時代背景
2 メディア利用による大学開放
3 大学院教育の開放
4 知の拠点としての放送大学
第13章 双方向的教育実践から地域学を進める大学開放(岩橋恵子)
――志學館大学
1 「隼人学」講座の立ち上げ
2 「隼人学」の展開と大学開放
3 「隼人学」からみえる大学開放と課題
第14章 産学・地域連携と人材育成(岡本哲治)
――広島大学
1 広島大学の社会・産学連携のあゆみ
2 広島大学の産学社会連携を通した人材育成の歴史
3 広島大学におけるイノベーション人材養成プログラム
第15章 地域における大学連携のシステムづくり(出相泰裕)
――大学コンソーシアム京都
1 大学コンソーシアムの歴史と動向
2 大学コンソーシアム京都の現状
3 大学コンソーシアム京都における生涯学習事業
4 生涯学習振興に向けての大学コンソーシアムの課題
終 章 これからの大学開放の進め方(山田浩之・香川正弘)
1 地方大学の生き残りをかけて
2 大学がコミュニティの知の拠点になるために
おわりに
索 引