石川九楊著作集
石川九楊著作集 Ⅰ 見失った手 状況論
著:石川 九楊
紙版
内容紹介
未踏の領野に切り込んでいく格闘の軌跡第一弾。加速する高度情報化と行きすぎた市場経済のもとで、現代人が書くことの〈手〉を見失っていく状況への警告の書であり、現在もなおその根源的批判の意義と有効性を失っていない。
解説/三浦雅士
目次
序 書と文字は面白い
Ⅰ 文 字
Ⅱ 文字の美、書の美
Ⅲ 書字と文字
Ⅳ 中国書史
Ⅴ 日本書史
Ⅵ 近代書史
書字ノススメ
Ⅰ 見失った手
Ⅱ 泡沫バブル文化の死角
1 逆説的現在論Ⅰ
2 逆説的現在論Ⅱ
3 逆立の鏡――書評
Ⅲ もう革命しかない
逆耳の言――日本とはどういう国か
1章 歴史はこれから始まる――酒鬼薔薇聖斗の事件に学ぶ
2章 行きすぎた時代
3章 かたむく国の小さな神々
4章 日本語とはどういう言語か
5章 文字と国境
6章 「一」の字の深み
7章 現代絵画を読む
失われた書を求めて
予断・診断・独断 書 字――場に生起する劇について
Ⅰ 白 紙――環境
Ⅱ 尖 筆――接触
Ⅲ 言 葉――同化と異化
Ⅳ 文 体――力
Ⅴ 作 品――未来
Ⅵ 逆 数――希望
結びに代えて 言葉なんかおぼえるんじゃなかった
凡 例
解 題
解 説 文字と触覚――石川九楊を讃える(三浦雅士)