まえがき
初出一覧
第1章 公民教育基礎篇
1 包括的基本課題
1 「公民」および「公民的資質」概念の基底について
2 社会的合意における「教育の目的」についての一考察——スパルタとアテナイを中心に
3 教育における個人と共同性についての一考察——古代ギリシア人の経験をもとにして
2 子どもとは誰か——「子ども観」の変遷とこれからの学校教育について
1 はじめに——「子ども」がわからなくなった
2 子どものすがた
3 子ども期の成立そして子ども期の消滅
4 子どもが「学校内存在としての子ども」を拒否する時代
5 おわりに——これからの学校教育
3 公民教育における諸主題
1 倫理的責務を通して民主主義を考える
2 ポリス市民と言論について
3 非暴力思想の系譜とその論理
4 平和論の4つの類型について——「公民科」にとりあげられた思想を中心として
4 学校の思い出から考える
——特別活動についての一考察:卒業文集を手がかりに
1 はじめに
2 研究の方法
3 分析結果
4 おわりに
5 歴史に向かう姿勢
——歴史授業についての一考察:哲学的視点を通して
1 はじめに
2 歴史の授業構想の基礎に据えるもの
3 具体的な授業内容とその吟味
4 おわりに
第2章 教材と教材開発の視点、ならびに授業実践の一例
1 宗教と人生——キリスト教と仏教
1 宗教の気分
2 原始信仰
3 民族宗教の特徴
4 キリスト教
5 仏 教
6 世界宗教の特徴
2 仁の実践——中国の思想
1 論語の位置
2 孔子の願い
3 政治の理想
4 人間性への信頼
5 仁の理解と実践
6 儒教の精神
3 新しく意味をになう古典の再発見を
4 公民科「倫理」における資料の編集と活用についての一試案
1 はじめに
2 「指導要領」のとらえ方
3 主題設定と資料
4 まとめ
5 「倫理」の改善内容と指導のポイント
1 「人間の尊厳と生命への畏敬」の教材開発と指導のポイントは何か
2 「自然や科学技術と人間とのかかわり」の教材開発と指導のポイントは何か
6 人間としての自覚
1 「人間としての自覚」の授業開きとして、「倫理」という言葉の分析
2 自己発見の驚き——他者と世界の発見
3 人間とは何かについての問いの深まり
7 国際化時代における私たちの生活と民主主義の思想
1 学習指導案作成過程
2 授業実践
3 授業の分析と考察
第3章 クセノポンによるソクラテス像
1 ソクラテスの弁明
1 凡 例
2 本 文
3 解 説
2 シュンポシオン(抄)
1 凡 例
2 本 文
3 解 説
第4章 若い人たちに
1 『ペスト』を読んで
2 複線型の読書を
3 耳をすまして、ものの声・ことの声・そして人の声を
4 「個性」と「関係」ということ
5 姫路空襲と白鷺城
6 ソクラテスの理想
あとがき
人名索引/事項索引