序 章 千年王国論と国際関係の視座
1 二つの視座
2 千年王国論の視座——ピューリタニズム研究における近代主義批判
3 国際関係の視座——一国史的なピューリタン革命研究への批判
4 本書の課題と構成
第Ⅰ部 外交政策とピューリタン・ネットワーク
第1章 初期ステュアート期の外交政策
1 正統学説と修正主義
2 外交政策の流れ
3 初期ステュアート期の対外観
4 反対派の形成と財政・宗教問題
5 外交政策と国際関係の帰結
第2章 ピューリタン・ジェントリの役割
1 宗教と階層の二分法
2 ピューリタン・ジェントリの形成
3 ピューリタン・ジェントリの意識
4 ピューリタン・ジェントリと国際関係
5 宗教と階層の多様な結び付き
第3章 独立派とピューリタン・ネットワーク
1 英米を結ぶネットワーク
2 独立派の起源とケンブリッジ・コネクション
3 貴族・ジェントリ・商人の動向
4 海を渡る独立派と「ニューイングランド方式」
5 アメリカとオランダから学ぶ
第Ⅱ部 独立派千年王国論の展開
第4章 独立派の千年王国論と教会論
——トマス・グッドウィン
1 独立派の積極的側面
2 グッドウィンの生涯
3 グッドウィンの千年王国論
4 グッドウィンの教会論
5 革命思想としての千年王国論
6 1650年代の変化
第5章 独立派の権力論と千年王国論
——ウィリアム・ブリッジ
1 独立派の再評価
2 ブリッジの生涯
3 ブリッジの権力論
4 ブリッジの千年王国論
5 伝統的な思想群の蘇生
第6章 ニューイングランドの千年王国論
——ジョン・エリオットと先住民布教
1 「インディアンの使徒」
2 エリオットの布教活動
3 「先住民=ユダヤ人」説の展開
4 エリオットの千年王国論
5 千年王国論の「帝国的」性格
第Ⅲ部 独立派の変容と国際関係
第7章 千年王国論から国内改革論へ
——ヒュー・ピーター
1 ピューリタン・ネットワークの体現
2 ピーターの生涯
3 オランダ・アメリカ・アイルランドでの体験
4 内戦・国王処刑と千年王国論への接近
5 「コモンウェルス」改革論——ピューリタン・ジェントリと新興商人
6 ピーターの最後
第8章 国際関係のなかのウェールズ
——ヴァヴァサ・パウエルと福音宣教
1 二国関係から国際関係へ
2 ウェールズ認識と「暗黒のウェールズ」観
3 ウェールズを取り巻く国際関係
4 福音宣教とヴァヴァサ・パウエル
5 その後のウェールズ
第9章 クロムウェルの外交政策
——プロテスタント外交と「国益」追求
1 宗教か「国益」か
2 外交政策の基本方針——クロムウェル外交の輪郭
3 対オランダ戦争——プロテスタント外交の変質
4 対フランス関係——「国益」保全とプロテスタント外交
5 対スペイン戦争——プロテスタント外交と「国益」拡大
6 宗教と「国益」保全の両立
終 章 国際関係のなかの革命
1 国際関係・千年王国論・革命
2 より広範に、より長期に
あとがき
参考文献
人名・事項索引