序 章 イタリアの歴史と文化を学ぶために
第Ⅰ部 イタリアの歴史をたどる
第1章 ローマの遺産──古代末期〜中世初期
1 帝国から王国へ──400頃〜568年
2 ランゴバルド王国とビザンツ帝国領イタリア──568〜774年
3 カロリング期のイタリア──774〜887年
4 ポスト・カロリング期の国家と社会──888〜1000年頃
歴史の扉1 移行期の経済──考古学の成果から
第2章 都市コムーネから領域国家へ──中世盛期〜後期
1 都市コムーネの世界
2 南イタリアの国家
3 13世紀の変動と再編
4 中世後期の地域国家
5 ローディの和約とイタリア同盟
歴史の扉2 山と熊の集合記憶──イタリア史の断章
第3章 翻弄されるイタリア──外国支配が広がる近世
1 近世の見取り図
2 ルネサンスの五大国
3 外国支配下での啓蒙と改革
歴史の扉3 シチリア島におけるムスリムの終焉
第4章 「大国」をめざして──近現代イタリアの挑戦
1 リソルジメント
2 自由主義期のイタリア王国
3 ファシズム期
4 第二次世界大戦後のイタリア
歴史の扉4 国境の町から見たイタリア近現代史
第Ⅱ部 テーマから探るイタリアの歴史と文化
第5章 イタリアと地中海
1 ローマ帝国と地中海
2 中世の地中海商業とイタリア商人
3 異邦人たちの足跡
4 イタリアと地中海
歴史の扉5 海外で活躍したイタリア人たち
第6章 ローマ教皇とカトリック教会
1 ローマ帝国とキリスト教
2 中世社会におけるローマ教会の伸長
3 中世の教会改革
4 近現代における教皇とカトリック教会
歴史の扉6 聖年の誕生
第7章 イタリアの都市社会
1 都市のイタリア
2 都市で暮らす
3 都市に参加する
歴史の扉7 カルチョとイタリア都市
第8章 イタリア・ルネサンス美術──都市国家の芸術家たち
1 ジョット──ルネサンス黎明期の芸術家
2 ブルネレスキ──ルネサンス的空間の創造
3 ドナテッロとマザッチョ──二人の天才
4 ロレンツォ・デ・メディチとルネサンス美術の変質
歴史の扉8 トゥルッリ──南イタリアのとんがり屋根の家
第9章 ダンテから現代まで──イタリア文学の系譜
1 俗語文学の成立
2 ルネサンス(文芸復興)の到来
3 バロックから啓蒙へ
4 統一国家の成立と近代文学
5 20世紀から現代へ
歴史の扉9 イタリア演劇史
第10章 「イタリアらしさ」を求めて──服飾とモード
1 「モードの街」の源流
2 「見ると嗅ぐとは大違い」
3 つくる男、着る女
4 モードのナショナリズム
5 モードのカンパニリズモ(愛郷主義)
6 レース誕生
7 モード大国の落日、そして復権
歴史の扉10 「着道楽」ルクレツィア
第11章 都市空間のなかの古代建築
1 街中に眠る過去の痕跡
2 碁盤目状の都市
3 ルッカ──アンフィテアトロ広場
4 ローマ──オクタウィア回廊
5 ポッツォーリ──アウグストゥス神殿と大聖堂
6 古代建築の再利用
歴史の扉11 ひと味違ったローマ建築巡り
第12章 「ゲットーの時代」のユダヤ人
1 シャイロックはどこに住んでいたのか
2 中世イタリアのユダヤ人
3 「ゲットーの時代」
4 ゲットーでの暮らし
5 ゲットーからの解放──近代への展望
歴史の扉12 描かれた黒人
読書案内
あとがき
イタリア史年表
人名・事項索引