はじめに
序 章 現代社会と司法福祉
1 司法福祉の目的,対象
2 歴史の中での司法福祉の位置づけ
3 司法福祉の生命観・人間観・社会観
4 近年の社会的排除の進行と犯罪・非行
5 犯罪被害者支援と社会的包摂
第Ⅰ部 理論編
――実践のための価値観と知識
第1章 実践を支える価値と理念
1 インクルージョン
2 エンパワメント
3 修復的司法
第2章 矯正・更生保護制度にかかわる手続等の概要
1 成人に対する手続の概要と関係機関
2 少年に対する手続の概要と関係機関
3 精神医療と医療観察制度
4 更生保護にかかわる福祉サービス
第3章 リハビリテーションにかかわる人の面談技術
1 カウンセリング・マインド
2 面談の基本原則
3 面談の技術
4 記録の取り方
第4章 矯正・保護における支援技術
1 SST(ソーシャル・スキルズ・トレーニング)
2 内観の方法
3 ロール・レタリングの方法
4 認知行動療法
5 就労支援の技術
第5章 障碍・疾病のある対象者へのかかわりの要点
1 知的障碍のある人へのかかわり
2 発達障碍のある人へのかかわり
3 パーソナリティ障碍のある人へのかかわり
4 薬物依存症の回復者へのかかわり
5 うつ病,統合失調症のある人へのかかわり
第Ⅱ部 実践編――処遇・支援の実際を知る
第6章 司法・矯正・保護機関における対応と処遇の実際
1 家庭裁判所の調査と審判の実際
2 児童自立支援施設の処遇の実際
3 少年鑑別所の鑑別の実際
4 少年院の処遇の実際
5 刑務所の処遇の実際
6 保護観察所の処遇の実際
7 更生保護施設の処遇の実際
第7章 犯罪と非行のリハビリテーションの新たな取り組み
1 地域生活定着支援センター
2 刑務所に配置された社会福祉士
3 PFI方式刑務所「社会復帰促進センター」
4 学校における非行の予防とリハビリテーション
5 社会における居場所(住居)と出番(就労)の確保
第8章 リハビリテーションと自助グループ活動
1 DARCの活動の実際と課題
2 アミティの活動の実際と課題
3 「セカンドチャンス!」の活動の実際と課題
第9章 リハビリテーションにかかわる人の活動の実際
1 法務教官の職務の実際と課題
2 刑務官の職務の実際と課題
3 篤志面接委員の活動の実際と課題
4 教誨師の活動の実際と課題
5 保護観察官の職務の実際と課題
6 保護司の活動の実際と課題
7 更生保護女性会,BBS運動の実際と課題
第Ⅲ部 発展的学習編
――国際比較と歴史からの学び
第10章 各国の矯正・保護の実情から学ぶ
1 ドイツの実情から学ぶ
2 イタリア刑事司法におけるソーシャ ルワーカーの役割
3 オーストラリアの実情から学ぶ
第11章 先達から学ぶ司法福祉
1 仏教にもとづく矯正・保護活動から学ぶ
2 留岡幸助の事績と思想から学ぶ
3 原胤昭の事績と思想から学ぶ
終 章 目指すべき方向
1 司法と社会福祉の知見の共有
2 社会的排除から包摂への転換
おわりに
用語解説
さらに深く学ぶための文献案内
法令などに関する情報検索の方法
索 引