序 章 宗教と複合国家から見るブリテン史(岩井 淳)
1 本書のねらい
2 宗教史の文脈
3 複合国家論の登場
4 17世紀のブリテン史を問う
5 本書の課題と構成
第Ⅰ部 ブリテン諸島の宗教と複合国家
第1章 国際関係のなかのウェールズ(岩井 淳)
1 ウェールズへの視点––二国関係から国際関係へ
2 ウェールズ認識と「暗黒のウェールズ」観
3 ウェールズを取り巻く国際関係
4 ウェールズ福音宣教とヴァヴァサ・パウエル
5 ウェールズから見る複合国家
第2章 宗教統一を夢みた革命?(那須 敬)
——内戦期イングランドの宗教政策とスコットランド
1「福音による一致」
2 陪餐停止問題
3 異端の根絶——宗教統一の最後のカード
4 宗教統一の崩壊
第3章 ブリテンの国制構想とスコットランド・イングランド
––1647年の転換(富田理恵)
1 イングランド中心史観の死角
2 1640年代を中心とするブリテンの国制史と
政治史の視角の変遷
3 国制的諸文書の経緯と概要
4 諸文書に記されたブリテンの国制構想の分析
5 独立派への政権移行のもう一つの意味
第4章 アイルランドから見るブリテン複合国家
––ウィリアム・ペティを中心に(菅原秀二)
1 クロムウェルとプロテスタント支配体制の確立
2 内戦期・共和政期のペティ
3 王政復古期のペティ
4「ブリテン複合国家」とアイルランド––結びに代えて
第Ⅱ部 ヨーロッパとアメリカへの広がり
第5章 帰化システムと複合国家(中川順子)
1 帰化によって照射される「臣民」
2 外国人・デニズン・帰化
3 帰化と複合国家
4 17世紀前半に帰化した者、デニズンになった者
5 制度と実態が示す境界——ブリテンと大陸
第6章 ジョン・ロックにおけるフランス旅行の衝撃(山田園子)
1 複合国家を支える包容・寛容論
2 ロックのフランス旅行に関する研究史
3 フランス旅行の背景と課題
4 ロックのフランス観察
5 ロックの反聖職者支配
第7章 大西洋を跨いだウィリアム・ペン(西村裕美)
1 複合国家ブリテンとペンシルヴェニア植民地
2 鎧を脱いで非武装平和主義の道へ
3「聖なる実験」としてのペンシルヴェニア植民
4 崩れゆく「聖なる実験」
終 章 「ブリテン史」の可能性(岩井 淳)
1 宗教・社会変動・複合国家
2 残された課題
あとがき
索 引