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スケールアップの化学工学

ものづくりの課題解決に向けて

著:山口 由岐夫
編:化学工学会

紙版

内容紹介

量産にあたって必要となる構造形成の学理を、従来の平衡論や速度論に加えて、非平衡論の立場から丁寧に解説している。そのため、一部の事例だけでなく、扱う装置や材料が変わっても応用できる力を身に付けることができる。

目次

第1章 現代的スケールアップ  
 1.1 化学工学体系とスケールアップ  
 1.2 時空間のスケールアップ   
第2章 材料の構造形成  
 2.1 相分離と相転移  
 2.2 熱力学的非平衡相転移
 2.3 流体力学的非平衡相転移
 2.4 スケールアップのアプローチ
第3章 律速過程
 3.1 反応・拡散過程の律速
 3.2 乾燥過程の律速
 3.3 析出過程の律速
第4章 非平衡性と非線形性
 4.1 非平衡系 
 4.2 非線形性 
 4.3 特異点 
 4.4 ヒステリシス
 4.5 インキュベーション
 4.6 自励振動
 4.7 非線形系のスケールアップ
第5章 流動特性
 5.1 層流と乱流
 5.2 混相系の流動特性
 5.3 粉体の流動特性
 5.4 紡糸の細線化流動
第6章 反応プロセス
 6.1 反応器モデル
 6.2 不均一系反応器
 6.3 微粒子合成反応器
 6.4 固相反応器
 6.5 ゾル‐ゲル法反応器
第7章 析出プロセス  
 7.1 析出特性  
 7.2 二段核発生説 
 7.3 核成長とオストワルドライプニング  
 7.4 晶析プロセス 
第8章 分散プロセス  
 8.1 熱力学的分散  
 8.2 流体力学的分散  
 8.3 凝集構造と性能 
 8.4 分散プロセスのスケールアップ  
第9章 混錬プロセス  
 9.1 材料とレオロジー特性 
 9.2 混錬のダイナミクス  
 9.3 混錬の効果  
 9.4 混錬プロセスのスケールアップ  
第10章 塗布プロセス  
 10.1 塗布方式  
 10.2 塗布流動 
 10.3 塗布欠陥  
 10.4 スケールアップ 
第11章 乾燥プロセス  
 11.1 乾燥特性と律速過程  
 11.2 乾燥特性の予測  
 11.3 噴霧乾燥  
 11.4 乾燥欠陥  
 11.5 乾燥シミュレーション  
 11.6 乾燥による構造形成  
 11.7 乾燥プロセスのスケールアップ 
第12章 気相薄膜プロセス  
 12.1 気相薄膜の構造形成  
 12.2 CVD  
 12.3 pCVD  
 12.4 スパッタ 
 12.5 蒸着  
 12.6 気相薄膜プロセスのスケールアップ  
第13章 スケールアップのまとめ  
 13.1 スケールアップの評価指標  
 13.2 材料・プロセスの構造形成  
 13.3 スケールアップ則のまとめ  
 13.4 スケールアップの課題  
 13.5 おわりに 

ISBN:9784621303870
出版社:丸善出版
判型:A5
ページ数:192ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2019年04月
発売日:2019年04月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TDC