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放送大学教材

樋口一葉の世界

著:島内 裕子

紙版

内容紹介

樋口一葉の「人と文学」の両面から、その全体像の把握を目指している。古典と近代の過渡期を体験した一葉は、短い人生の中で、日本文学史の大きな節目を提示している。一葉がどのような文学的な意欲を、どのような文体で実現したのかは、完成作品としての一葉の短編小説の中に実現されているが、一葉の残した和歌・日記・雑記・書簡などにも焦点を当てて、一葉文学の深層を読み解き、わかりやすく解説する。文学ジャンルや時代性、同時代の文学者との交流や相互の影響など、多角的な視点から、一葉文学の魅力と達成に触れてみたい。

目次

1.樋口一葉の文学世界 2.「萩の舎」以前の一葉と樋口家の人々 3.「萩の舎」入門 4.一葉における無常の認識 5.小説家への道 6.習作期から「武蔵野三部作」へ 7.作品発表の新たな舞台 8.『都の花』と『文学界』への登場 9.下谷龍泉寺町時代 10.本郷丸山福山町時代の文学開花 11.博文館とのつながり 12.さまざまな可能性 13.『たけくらべ』を読む 14.『通俗書簡文』と、現実への回路 15.一葉文学の達成域

ISBN:9784595323928
出版社:放送大学教育振興会
判型:A5
ページ数:284ページ
定価:2600円(本体)
発行年月日:2023年03月
発売日:2023年03月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ