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放送大学教材

世界文学への招待〔新訂〕

新訂

著:野崎 歓
著:阿部 公彦

紙版

内容紹介

いま世界の文学ではどのような試みがなされ、いかなる刺激的な作品が生まれているのか。グローバリズム以降の社会の変化のただなかにあって、文学が切り拓く新しい地平を探索し、多様な作家たちとの出会いへと導くように解説する。作品成立の背景をわかりやすく解説しながら、個々の作品の魅力を紹介し、同時代と切り結ぶ世界文学のダイナミズムを分析することにより、文学を読み解くことのスリルと面白さを体験してもらう。

目次

1.『異邦人』から出発する旅——カミュとダーウド 2.危機に挑む文学——ウエルベックとサンサール 3.好きになれない主人公が見る世界——J・M・クッツェーの『恥辱』を読む 4.アイルランド詩と土の匂い——シェイマス・ヒーニーの作品から 5.クレオール文学──叙事詩の復活 6.楽譜としてのテクスト——ロラン・バルト「作者の死」とその後の現代批評 7.人間とロボットを分かつもの——カレル・チャペック『ロボット』 8.引用の文学、文学の引用——大江健三郎から、アンナ・ツィマへ 9.『百年の孤独』のインパクト——地方色と普遍性 10.グローバリズムとラテンアメリカ——マジック・リアリズムの浮沈 11.いちばん近い世界文学——今日の韓国文学を読む 12.光州事件を描く——ハン・ガンの『少年が来る』を読む 13.言葉の「際」をさぐる——古井由吉の作品 14.未知の言葉を求めて——多和田葉子の小説 15.世界文学をより深く味わうために

ISBN:9784595323218
出版社:放送大学教育振興会
判型:A5
ページ数:284ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2022年03月
発売日:2022年03月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DS