放送大学教材
西洋哲学の根源
著:納富 信留
紙版
内容紹介
古代ギリシア哲学は西洋哲学の原点として「哲学(フィロソフィー)」のあり方を示し、今日まで大きな影響を与えてきた。その歴史と哲学者たちの考えを学びながら、哲学の基本的な考え方を整理していく。古代ギリシア哲学の基本的な枠組みと諸学説を学び、それが現代の哲学にどう生きているかを把握するために、①西洋古代という時代とその思考の特徴を全体として捉える、②個々の哲学者の思想とそれら相互の関係を基本的な問題ごとに整理して学ぶ、③哲学の考え方の基本を身につけ、現代の問題を古代ギリシア哲学の視点から考えていく。
目次
1.哲学の起源 2.西洋古代哲学の全体像 3.哲学史の筋①:世界観の提示 4.哲学史の筋②:善く生きる知恵 5.哲学史の筋③:万物の原理 6.哲学史の筋④:スタイルの葛藤 7.哲学史の筋⑤:神と人間の緊張 8.哲学史の筋⑥:魂への配慮 9.哲学史の筋⑦:「ある」をめぐる形而上学 10.哲学史の筋⑧:言論と説得 11.哲学史の筋⑨:知の可能性 12.哲学史の筋⑩:真理探究の学問 13.ギリシア哲学の特徴 14.ギリシア哲学の遺産 15.日本におけるギリシア哲学