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パパがしげみになった日

著:ヨーケ・ファン・レーウェン
訳:野坂 悦子
絵:岡本 よしろう

紙版

内容紹介

パパは戦争に行って、“しげみ”に変装するんだって。カムフラージュって言うんだって、パパは教えてくれた。あたしはバスでひとり、となりの国のママのところへ行くことになったけど、とちゅうでおばあさんたちの「ひざコンテスト」があったり、お城みたいな家に住む元将軍にテストされたり、「こっち」から「あっち」に行くのは、なんだか思ったより大変で……。
まっすぐでちょっととぼけた女の子、トダの視点から語られる戦争の物語。不思議にくすっと笑える、そして時にハッと胸を刺される、そんなお話です。イラスト多数で、戦争の本は怖いという子にもおすすめの、現代を生きる子どもたちに読んでもらいたい一冊です。

著者略歴

著:ヨーケ・ファン・レーウェン
ヨーケ・ファン・レーウェン Joke van Leeuwen
1952年、オランダ・ハーグ生まれ。小説家、詩人、児童書作家、イラストレーター、アーティストとして、幅広く活躍中。オランダ金の石筆賞、金の絵筆賞、ドイツ児童文学賞ほか、多数の賞を受賞。国際アンデルセン賞やアストリッド・リンドグレーン記念文学賞にもノミネートされた。日本で紹介されている本に『みんながそろう日―モロッコの風のなかで』(鈴木出版)など。
訳:野坂 悦子
野坂悦子 のざか・えつこ
1959年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。オランダ語、英語などのすぐれた作品を日本に紹介している。訳書に『フランダースの犬』(岩波書店)、『レナレナ』(朔北社)、『とくべつないちにち』(講談社)、『おいで、アラスカ!』(フレーベル館)、『どんぐり喰い』(福音館書店、日本翻訳家協会・翻訳特別賞)、『そして、あの日―エンリコのスケッチブック』(岩崎書店)など。
絵:岡本 よしろう
岡本よしろう おかもと・よしろう
1973年、山口県生まれ。武蔵野美術大学油絵科卒業。絵画・立体・インスタレーションなど、幅広く創作活動を行っている。絵本の作品に、『パンダのパンやさん』(金の星社)、『にんじゃじゃ!』(文渓堂)、『生きる』(谷川俊太郎・詩、福音館書店)、『100円たんけん』(中川ひろたか・文、くもん出版)など。

ISBN:9784593103928
出版社:ほるぷ出版
ページ数:138ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2023年12月
発売日:2023年12月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YFB