「千の風になって」紙袋に書かれた詩
著:井上 文勝
内容紹介
なぜ「千の風になって」の原詩は作者不詳のまま広まってきたのか?
その詩が書かれた背景とは?
Do not stand at my grave and weep……で始まる「千の風になって」の原詩は、新井満氏が訳詞・作曲して日本でヒットするかなり前から、欧米ではよく知られた詩であった。しかし、原作者については諸説が飛び交い、長いあいだ謎とされてきた。
ふとしたきっかけで、このことに興味を抱いた著者は、さまざまなリサーチの末、ひとりの女性に行きつく。それは、2004年に98歳で亡くなった、アメリカ・ボルチモアのマリー・E・フライ婦人だった。
本書は、マリーの唯一の親族である一人娘・リンダとのやりとりを始め、詳細な取材によってマリーの人生と「千の風」の詩が誕生した背景に迫った、初のノンフィクションである。
巻末に「メッセージ」(リンダ・ムーニー)、「人類愛のたまもの」(黒柳徹子)を収録。
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「世界中が探し求めていた原作者の謎が、ついに解明された。
マリーさん、心からありがとう! あなたが書いてくれたんですね…。」
新井 満 (「千の風になって」訳詞・作曲)
【帯文より】
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目次
はじめに
第一章「千の風」原作者を求めて
インターネット検索
アン・ランダースのコラム
もう一人のコラムニスト
続く再掲載リクエスト
英兵士クミンスの遺詩
わがイギリスで最も愛される詩
普遍の命を
愛児への追悼詩
平和にチャンスを
遅くともしないよりまし
シュール記者の独占インタビュー
お礼状の数々
淋しいお墓
フルフィへの追憶
ダンダルク・イーグル紙
ゼロから育った者の詩
クリスタル・レインボー
マリリン・モンローも、ダイアナ妃も
アビーの決断
エドワード・ケネディからの電話
最後のインタビュー
リンダを探し当てる
第二章 マリーの旅路
別離
約束
一九一四年のクリスマス
友達たち
畑仕事
果たされなかった約束
捨てられて
出奔
ボルチモア
人生で最初で最後の大ウソ
大戦中のボルチモア
武器よさらば
スペイン風邪
砂のお城
世界大恐慌
不吉な記事
帰郷
結婚、そして
マーガレットとの出会い
一緒に住む
ママの消息
紙袋に書かれた詩
第三章 マリーの選択
ポストカード
その後
九・一一そして……
ただ一本の花
マリーが選んだ路
救いの一詩
あとがき
メッセージ リンダ・ムーニー
人類愛のたまもの 黒柳徹子
ISBN:9784591115060
。出版社:ポプラ社
。判型:4-6
。ページ数:192ページ
。定価:1200円(本体)
。発行年月日:2010年02月
。発売日:2010年02月04日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB。