はじめに
◆第Ⅰ部 多様な分析視点を身につけよう
第1章 国際政治経済学―どのような学問で、なぜ重要か
1 国際政治経済学とは何か
2 国際政治経済学について学ぶ意義
3 アメリカ型とイギリス型の国際政治経済学の違い
4 本書のアプローチ
第2章 国際政治経済学の発達―多角的・批判的な視点から考えよう
1 国際政治経済学はいつ、なぜ始まったのか―学説史をめぐる論争
2 外的要因―国際情勢の大きな変化
3 内的要因―研究者個人が果たした役割
4 多角的・批判的な視点から考えよう
5 討論
第3章 主流派の理論―各国政府の政策をどう説明するか
1 本章で取り上げる3つの視点
2 リベラリズム(自由主義)―国際経済協調の諸条件の分析
3 新重商主義―国際関係におけるパワー獲得手段としての経済
4 コンストラクティビズム(構成主義)―経済思想などのへの着目
5 討論
第4章 批判的理論―現代の国際政治経済システムの何が問題か
1 批判的理論の特徴と意義
2 ジェンダー不平等への着目
3 植民地化の長期的影響への着目
4 討論
第5章 グローバル化と国際関係―どう定義し、どう評価するか
1 パンデミックで再活性化したグローバル化論
2 グローバル化とは何か
3 グローバル化の特徴は何か
4 主要論争
5 討論
◆第Ⅱ部 主要政策領域について学ぼう
第6章 国際貿易(1) 世界貿易機関(WTO)―世界大の貿易自由化交渉とルール作り
1 なぜ戦後の自由貿易体制ができたのか?
2 GATT/WTO―多国間の国際貿易のルール
3 WTOの取り組みと直面する近年の課題
4 近年の研究の紹介
第7章 国際貿易(2) 自由貿易協定(FTA)―さらなる貿易自由化と新たなルール作り
1 自由貿易協定(FTA)とは?
2 FTAを結ぶ動機、FTAがもたらす影響
3 FTAの交渉
4 近年の研究の紹介
第8章 海外直接投資―国境を越える経済活動
1 海外直接投資(FDI)とは
2 FDIの政治経済学―グローバル・バリューチェーン
3 FDIと安全保障
4 グローバル社会における二国間・多国間投資協定
5 近年の研究の紹介
第9章 国際金融―国際通貨制度の変遷と国家
1 国際金融を理解するのは難しい?―意外と身近な国際金融
2 国際金融に関する基礎知識―通貨制度をめぐる国際政治を理解するために
3 国際通貨制度の変遷と国家―固定相場制から変動相場制へ
4 国際金融のグローバル化と国家
5 近年の研究の紹介
第10章 開発協力―誰が、なぜ、どのような協力をしているのだろうか
1 グローバルな開発協力の概観
2 開発協力の目的と動機
3 新しいアクターと近年の動向
4 日本の開発協力の特徴と役割
5 近年の研究の紹介
第11章 環境―地球の危機をどう乗り越えるか
1 経済発展と環境悪化の歴史
2 主要論争―国家間の環境協力をめぐる理論
3 アクターの多様化
4 近年の研究の紹介
第12章 ビジネスと人権―バリューチェーンを通じて人権規範は伝播するか
1 人権と国際政治経済
2 なぜビジネスと人権に関する規範が必要とされたのか
3 国連指導原則が求めていること
4 ビジネスと人権政策の多様化
5 近年の研究の紹介
第13章 経済安全保障―経済を使った守りと攻め
1 経済安全保障(ES)とは?―その意味する内容は
2 どのような経済手段があるのか?―3つのタイプ、9つの戦略
3 なぜ経済安全保障が注目されるようになったのか?―その背景と各国の対応
4 経済安全保障の能力を高めるには?―求められる対応策は何か
5 近年の研究の紹介
Column 国際政治経済学における多様な研究テーマの紹介
1 労働者の国際移動
2 国際課税
3 知的財産権
4 越境データ
5 新興国とグローバル・ガバナンス
6 地域主義
資料―アクティブ・ラーニングのためのアイデア集
参考文献