序論 テレビアーカイブとしての原発震災 【小林直毅】
1 東日本大震災、福島第一原発危機とテレビ
2 テレビアーカイブで見る震災第一報
3 震災後半年の時間の記録と記憶
4 テレビアーカイブとしての原発震災の始まり
5 原発震災の歴史への眼差し
第一部 拡張するテレビアーカイブを読み解く
第一章 テレビアーカイブとメタデータの課題 【西田善行】
1 原発震災のアーカイブ研究とメタデータ
2 メタデータとは何か
3 番組メタデータ提供サービス企業へのヒヤリングから
4 原発震災報道をもとにしたメタデータの検討
5 映像からわかるメタデータの特徴
6 メタデータの自律性と「原発」「震災」報道
第二章 生活情報番組における原発震災の「差異」と「反復」 【加藤徹郎】
1 暮らしのなかの原発震災報道
2 「ワイドショー」から「生活情報番組」へ
3 全体像を把握する──生活情報番組における放射能報道の推移
4 時系列で考える──番組内容はどのように変化しているのか
5 「流れ」としての原発震災報道──その「差異」と「反復」
第三章 原発震災と地域の記録と記憶を読み解く 【西田善行】
1 「記憶の半減期」を超えて
2 メタデータの推移から見る「震災」「原発」の六年
3 計量テキスト分析から見える「震災」「原発」の六年
4 メタデータから見る「震災」「原発」が記録した地域
5 原発震災のなかの「南相馬」
第四章 原発震災以前の反原発運動と映像アーカイブ 【西田善行】
1 社会運動とメディア利用
2 映像からわかる反原発運動の記録
3 収集されるテレビ番組
4 映像資料からわかること・わからないこと
第二部 テレビアーカイブというメディアとその思想
第五章 原発震災のテレビドキュメンタリー 【小林直毅】
1 テレビの「遅さ」からテレビアーカイブの「遅れ」へ
2 遅れ、あるいは「未来の物語」としてのチェルノブイリ
3 遅れてきた訪問者のテレビドキュメンタリー
4 チェルノブイリの「未来の物語」に背を向ける言説
第六章 核エネルギーのテレビ的表象の系譜学 【松下峻也】
1 「軍事利用」の脅威と「平和利用」が孕むリスク
2 「被曝」を語り描く「八月ジャーナリズム」──原発震災以後
3 「被爆」を語り描く「八月ジャーナリズム」──原発震災以前
4 「八月ジャーナリズム」の揺らぎ
5 低線量被曝としてのビキニ事件
6 系譜学とテレビアーカイブ
第七章 原発震災とメディア環境 【西 兼志】
1 日常とメディア
2 震災の経験とデフォルトとしての日常
3 『汚染地図』シリーズと地図的想像力の問題
4 『亡き人との“再会”〜被災地 三度目の夏に〜』と物語的想像力の問題
5 アーカイブ行為論
あとがき
事項索引
人名索引