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サピエンティア 21

ニグロとして生きる

エメ・セゼールとの対話

著:エメ・セゼール
著:フランソワーズ・ヴェルジェス
他訳:立花 英裕

紙版

内容紹介

仏領マルティニック島出身、ネグリチュードの代表的な詩人にして政治家で、フランス語圏黒人運動の草分け的存在だったセゼール。本書は、セゼールの晩年に行なわれた回想的な語りをもとに、西洋植民地主義の功罪を問い直し、真のヒューマニズムとは何かを考察する。資料として、彼が1956年の第一回黒人作家・芸術家国際会議で行なった有名な演説「文化と植民地支配」を付す。

目次

はじめに
エメ・セゼールは語る
対談を終えて―エメ・セゼール小論
文化と植民地支配

 訳者解説
 文献目録
 エメ・セゼール年譜
 事項索引
 人名索引

著者略歴

著:エメ・セゼール
[1913-2008]
フランス領マルティニック島の詩人、政治家。フランス語圏黒人運動の草分け的存在。ネグリチュードの代表的詩人。マルティニック県選出国会議員、フォール= ド= フランス市長として長らくマルティニック政界を主導。主な邦訳書に『帰郷ノート/植民地主議論』(砂野幸稔訳、平凡社ライブラリー、2004 年)、「もうひとつのテンペスト」(戯曲、砂野幸稔訳/エメ・セゼールほか著、本橋哲也ほか編訳『テンペスト』インスクリプト、2007 年所収)。
著:フランソワーズ・ヴェルジェス
[1952- ]
インド洋のフランス領レユニオン島出身の政治学者(パリ生まれ)。ロンドン大学教授。2009 年より「奴隷制の記憶と歴史のための委員会」委員長。『奴隷制を廃止する』(本邦未訳)など、著書多数。
他訳:立花 英裕
1949 年生まれ。フランス語圏文学専攻、早稲田大学教授。共編著に『21 世紀の知識人』(藤原書店、2009 年)、共著に『アジア文学におけるフランス的モデルニテ』(仏文、PUF、2004 年)、『ケベックを知るための54 章』『現代フランス社会を知るための62 章』(以上、明石書店、2009、2010 年)など。共訳書にフリオ・コルタサル『海に投げ込まれた瓶』(白水社、1990 年)、『月光浴:ハイチ短篇集』(共編訳、国書刊行会、2003 年)、ジェラール・ブシャール『ケベックの生成と「新世界」』(彩流社、2007 年)、ミシェル・ヴィノック『知識人の時代』(紀伊國屋書店、2007 年)など。監修書にJ.-B. ナドー、J. バロー『フランス語のはなし』(大修館書店、2008 年)。

ISBN:9784588603211
出版社:法政大学出版局
判型:4-6
ページ数:204ページ
定価:2600円(本体)
発行年月日:2011年09月
発売日:2011年09月29日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KC