サピエンティア 02
ミッテラン社会党の転換
社会主義から欧州統合へ
著:吉田 徹
紙版
内容紹介
1980年代フランスの社会主義と欧州統合、そして国際的なネオリベラリズムの流れとの間で生じた葛藤は、政治の場でどう捉えられ、どのように処理されたのか。時局に応じて巧みに変化するミッテラン大統領のリーダーシップ・スタイルを探究しつつ、現在に至るフランス政治と欧州統合の出発点を、気鋭の政治学者が膨大な資料と当事者インタビューをもとに考察する。
目次
序 論
第一章 先行研究と本論の視角
第二章 「プログラムの政治」の生成過程
──リーダーとフォロワーの相互作用
第三章 夢:「社会主義プロジェ」の始動と
リーダーシップ・スタイルの完成
第四章 挫折:モーロワ・プランの開始
──リーダーシップ・スタイルの継続
第五章 転回:緊縮の決断
──リーダーシップ・スタイルの変容
第六章 社会主義からヨーロッパの地平へ
──新たなリーダーシップの獲得
結 論