著:ミヒャエル・ノルト
(Michael North)
ドイツ,グライフスヴァルト大学教授。同大学歴史学科にて近世史を担当,これまで,ヨーロッパ経済史・交易史から文化交流史にいたるまで,一貫して広い視座からの歴史研究を行なってきた。また,現在,グライフスヴァルト大学,ルンド大学(スウェーデン),タルトウ大学(エストニア)との国際大学院共同コロキウム「バルティック・ボーダーランド」の代表・スポークスマンとして,多くの研究プロジェクトを主宰。複数の言語圏と国家がその境界線を接しあうバルト海沿岸地域を対象に,15世紀から現代までの歴史的変遷のなかで展開した,さまざまな物質的・文化的受容と精神的「感受」のあり方にたいして体系的アプローチを試みている。
おもな著書に,『黄金の時代──17世紀におけるオランダ絵画をめぐる文化と交易』(Das Goldene Zeitalter: Kunst und Kommerz in der niederländischen Malerei des 17. Jahrhundert, Köln: Böhlau, 2001),『バルト海の歴史──交易と文化』(Geschi…
訳:山之内 克子
神戸市外国語大学教授。早稲田大学大学院文学研究科西洋史学専修博士後期課程単位取得満期退学,ウィーン大学精神科学部経済社会史学科博士課程修了。専攻領域は,旧ハプスブルク君主国領およびドイツ語圏の社会文化史。
著書に,Bürgerliche Lesekultur im 19. Jh.: Eine sozialgeschichtliche Untersuchung am Beispiel Wiens, Wien: WUV-Universitätsverlag, 1998, 『ウィーン──ブルジョアの時代から世紀末へ』(講談社,1995年),『啓蒙都市ウィーン』(山川出版社,2003年),『ハプスブルクの文化革命』(講談社,2005年),『ドイツ文化史入門──16世紀から現代まで』(共著,昭和堂,2011年)ほか,訳書に,ディーター・ヒルデブラント著『第九──世界的讃歌となった交響曲の物語』(法政大学出版局,2007年)がある。