〈大橋家文書〉の研究
近世・近代将棋資料
著:増川 宏一
内容紹介
将棋宗家〈大橋家〉に遺された膨大な資料を読み込み、十二代にわたる大橋家の成立と初代宗桂の出自、江戸への移住と拝領地をめぐるエピソード、寺社奉行支配下での義務と責任、家康の代に始まる「御城将棋」の実態とその形骸化などを考察。「将棋所」なるものは存在したのか、大橋家は何によって生計を立てていたのかなど、数々の謎に迫るとともに、将棋指しの日常生活や交友関係にもおよぶ「資料で読む近世・近代将棋史」。
目次
刊行に寄せて(大橋家末裔 井岡伸行)
はじめに
第一章 将棋の家業
1 宗桂登場
2 寄附書、法名など
3 宗桂と本因坊の対局
4 将棋家の成立
5 江戸への移住
第二章 寺社奉行の支配
1 義務と責任
2 雑多な届書、願書
3 公用の届書、願書
4 〈大橋家文書〉の嘘
5 詰将棋献上
6 将棋所
第三章 御城将棋
1 初期の御城将棋(一)
2 初期の御城将棋(二)
3 後代の御城将棋
4 御城対局の形骸化
5 お好み対局
第四章 幾つかの新事実
1 奥御用
2 拝領地の利用
3 家守と新長屋
4 九代目宗桂の日常生活
5 段位と賭将棋禁止
6 天野宗歩と幕末の隆盛
第五章 将棋家の消滅
1 「公用控拾九番」
2 「公用控廿番」と維新直後
3 門人と区務所
4 宗金の動向
5 後継者へ
おわりに
あとがき
参考文献
人名索引
ISBN:9784588300530
。出版社:法政大学出版局
。判型:4-6
。ページ数:254ページ
。価格:3500円(本体)
。発行年月日:2021年07月
。発売日:2021年07月05日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WDMG2。