闇をひらく光 〈新装版〉
19世紀における照明の歴史
著:W.シヴェルブシュ
訳:小川 さくえ
紙版
内容紹介
産業革命を頂点に、バロックから近代にいたる照明技術の歴史を広範な文化史の観点から描き出す。ラヴォワジエの燃焼理論を化学の啓蒙主義と位置づけ、時代の哲学と社会と技術を結び、バシュラールの「管理された光」の社会的側面をダイナミックに論じてベンヤミンの未完の壮挙に挑む。
目次
ランプ
・火と焔
・アルガン、あるいは灯芯の合理化
・ガス灯
熱(テルモ)ランプ
集中供給
普及
爆発の危険性
ガス中毒の危険性
ガスの焔
換気装置
焔の終息、白熱ガス灯
・電気の神格化
アーク灯
白熱電球
電化
架空の会話
街路
・街灯破壊
・光の氾濫
太陽の塔
余論──夜の生活
・ショーウィンドー
サロン
舞台
・観客席の暗転
・一九世紀の光の娯楽──パノラマ、ジオラマ、幻灯
原註
訳者あとがき