口 絵
凡 例
『精神科学序説』第二巻関連草稿・講義
精神科学の認識論と論理学のための初期草稿 一八八〇年以前
一 人間研究・歴史研究の検討
第一論考 既成論理学と精神現象研究
第一章 精神の科学的事実にもとづく論理学改革の必要性
第二章 研究の前提
第三章 われわれの根源的な科学的関心の範囲は、比類なく唯一回的なものと抽象
により形成される部類や法則とを含む
第四章 人間研究は、もう一つの基本傾向によって、変化の中の一様なものすなわ
ち概念あるいは法則をめざす
第五章 〔無題〕
第六章 〔無題〕
二 哲学の認識論的課題
第一章 すべての哲学研究の出発点となるべき根本事実
第二章 われわれの知的状態のうちに与えられる世界の二つの構成要素
第三章 思考のうちにある諸前提
第四章 世界の与えられ方に連関する哲学の方法
第五章 われわれの知覚における実在的なものの仮定。生と学におけるこの仮定の
根拠づけ、もしくは実在論
第六章 与えられた知覚の秩序を主観的要素と客観的要素に分析すること、もしく
は批判主義〔標題のみ〕
三 経験の哲学――経験主義ではなく経験ということ
四 生の哲学――経験主義および思弁との関係
五 意識の事実、あるいは生の哲学
六 意識あるいは科学認識の、前提ないし条件
七 内的知覚と思考の前提
八 意識の事実を把握することと分析すること
九 自己省察の原理
精神科学序説講義――精神科学研究序説。法学、国家学、神学および歴史学
ベルリン 一八八三年夏学期
序 論
第一章 精神科学の連関および精神科学を哲学的に基礎づける必要性
第二章 精神科学の基礎づけの歴史
第三章 精神科学のエンチクロペディ―
第一部 認識論的基礎づけ
第二部 この精神的生を認識する、すなわち法則連関を把握する可能性について
『精神科学序説』第二巻のために完成稿――第四部から第六部まで
一八八〇年―一八九〇年頃
第四部 認識の基礎づけ
第一編 意識の真実(「プレスラウの完成稿」)
第一章 現象性の命題〔原理〕
第二章 知覚その他や概念が現われて成立するときの連関は心理学的なものである。
すなわちその連関は心的生の総体のうちに含まれている
第三章 すべての科学は経験科学である。経験について決定を下すすべての判定基
準も、その明証性それ自身を内的経験としてのみ所有する
第四章 意識の諸事実は現象ではない。それらの事実が結果であるかどうかは、そ
れらが意識のうちにリアリティをもつことにとっては重要でない
第五章 心理学の出発点をなす所与をそこに含まれる問題の範囲
第六章 意識の諸事実の区分
第七章 心的プロセスとその内容との区別
第八章 知覚や表象の内実は、意識のうちで三つの関係によって成り立つ。そこで
心的生の働きについて、三つの面が区別できる。すなわち、知覚・表象・
思考(カントの用語では認識)と感情と意欲
第九章 意識性の程度とあり方について
第一〇章 意識の狭さと注意の法則
第一一章 意識の統一と心の働き
第一二章 これまで叙述された心的生の諸性質の連関のうちにある自己意識
第二編 外見の知覚
一 知覚とその相関者すなわち現実
二 現象性の命題(原理)とその限界
三 自己と外界との経験
四 自己意識と外的客観の意識
五 空間的配列と外界の事実の記号としてのその配列法則の定立
六 感覚的知覚と空間
第三編 内的知覚、および心的生の経験
一 内的知覚の分析
二 内的知覚とその中で与えれる心的事実との根本性質
三 内的経験と自己観察との方法
四 内的知覚の形式としての時間経過
五 時間経過の現実
六 他の個人を認知し理解るすとき、外的知覚と内的知覚が結びつくこと
第五部 思考、その法則と形式。現実にたいするそれらの関係
第一編 思考と、論理学によるその分析――人間的認識の目的連関および思考
第二編 思考の理論である論理学の課題。この課題を解決する諸方法とこれらの
方法からどれを選ぶかの決定
第三編 思考法則〔表題のみ〕
第四編 カテゴリー
第五編 思考の諸形式
一 判 断
二 概 念
三 推論と論理的操作領域
第六部 精神的現実の認識、および精神科学の連関
第一編 精神的現実の目的連関と科学の方法
第二編 自然科学のさまざまな方法
第三編 精神科学のさまざまな方法
第四編 社会と歴史との分析〔標題のみ〕
第五編 精神物理的〔心身的〕な生の統一
第六編 文化の諸体系
一 経済生活。法
第七編 文化の諸体系
二 人倫と宗教〔標題のみ〕
三 言語・芸術・学問
第八編 社会の外的組織形態。教育、行政など。〔標題のみ〕
第九編 普遍史と教育
『精神科学序説』第二巻のための全体計画――第三部から第六部まで(「ベルリンの草稿」)
一八九三年頃
序 論 認識の歴史的な歩み
第三部 経験科学と認識論の段階 精神科学の今日的問題
第一章 ルネサンスと宗教改革
第二章 精神科学の自然的体系
第三章 さまざまな分析
第四章 歴史学派
第五章 現 代
第六章 社会の自己省察としての哲学
第七章 個々の課題
第八章 現実と生の哲学
第四部 生――記述的比較心理学
第一編 心的生の構造
第一章 哲学の始まり。この始まりに含まれている循環を解消すること
第二章 心的生を記述するときの連関、つまりさまざまな仮説が所与の心的現実
の可能な結合̪肢としてのみ現れるときの連関をうち立てる可能性。生の
個々の知識や行為や感情を根拠づけうる現実的な哲学を構築することは、
すべてこの可能性にかかっている
第三章 根本特徴
第四章 生の構造のうちで区別や結合や程度がもつさまざまな段階と種類、およびこ
のようにして成立する生物の多様性
第二編 衝動的生と感情的生の比較による体系論
第一章 衝動と感情との体系
第二章 身体の衝動メカニズム。動物の体系におけるこの衝動メカニズムの比較によ
る体系論。人間的体系との注目すべき連関〔標題のみ〕
第三章 自尊心や支配欲や羞恥などといった素質〔標題のみ〕
第四章 心的過程の経過を一時的に規定する諸感情〔標題のみ〕
第五章 さしあたってさまざまな関係が認識できないことと〔心的〕海底が説明でき
ないこと〔標題のみ〕
第三編 意識、注意、知性の発達、および意識には認識できないものが含まれていること
第一章 自 己〔標題のみ〕
第二章 自己が客観によって規定されていること、または感覚についての学説。感覚
エネルギーの法則。精神物理的法則〔標題のみ〕
第三章 関心や注意というかたちでの意識の興奮〔標題のみ〕
第四章 意識興奮の高まりは、その働き(関係)のうちでのみとらえられる過程にお
いて生ずる〔標題のみ〕
第五章 〔標題のみ〕
第六章 〔標題のみ〕
第七章 〔標題のみ〕
第八章 〔標題のみ〕
第九章 衝動と感情の体系〔標題のみ〕
第四編 心情と意志
第一章 〔標題のみ〕
第二章 〔標題のみ〕
第三章 〔標題のみ〕
第四章 〔無題〕
第五章 〔無題〕
第六章 心 情
第七章 心情的生の根本諸形式。その形式を試すものとしての気質、その他〔標題のみ〕
第八章 性格〔標題のみ〕
第九章 性格の根本諸形式
第五編 個人とその高度な営みとの発展史
第一章 知性と性格の統一
第二章 個人の発展史
第三章 人間の発展史の個々の形式〔標題のみ〕
第四章 最終目標
第五部 認識の基礎づけ
第一編 生と認識
第一章 生の一機能としての思考
第二章 心的生の獲得連関と思考作用
第三章 生の連関にもとづく思考連関の発展史、およびさまざまな内的論理形式や
論理法則の関係
第四章 認識がその発展の内部でもつ恒常的形式的な根本関係
第五章 すべての認識作用にみられる循環、および認識のそれぞれの根拠づけの端
緒ないし確実な根拠
第二編 知覚と現実
第一章 現象性の命題〔原理〕〔標題のみ〕
第二章 自己のリアリティ〔実在性〕〔標題のみ〕
第三章 外界のリアリティ〔実在性〕〔標題のみ〕
第四章 内的経験の客観性〔標題のみ〕
第五章 外界の記号体系〔標題のみ〕
第三編 思考と真理
第一章 基本的諸機能〔標題のみ〕
第二章 現実的なものは外界としても、生における意志の体験としても[認識]さ
れる〔標題のみ〕
第三章 物や作用や受動や本質につていてのリアルな想念はこのようにして成立する
〔標題のみ〕
第四章 言語の図式論〔標題のみ〕
第五章 判断とそのうちに含まれているカテゴリー、たとえば物・固有性・能動・
受動・関係など〔標題のみ〕
第六章 基本諸命題と形式的カテゴリー〔標題のみ〕
第七章 リアルな〔実的な〕カテゴリー、およびそれが客観的に妥協すること
〔標題のみ〕
第八章 われわれの状態を叙述するときに、カテゴリーによって判断として表現さ
れる現実連関をもつ客観性、外界に関する現象主義ということ
〔標題のみ〕
第九章 三段論法、それを基本諸命題から帰納する可能性、それの認識価値
〔標題のみ〕
第一〇章 帰納〔標題のみ〕
第六部 人間の知力とその限界について
第一章 古い答えと新しい問い
第二章 心理学的認識の限界
第三章 自然認識の限界
第四章 物理的なものと心理的なものとの関係をわれわれが認識する場合の限界
『精神科学序説』のための解説――いわゆる「アルトホーフの書簡」より
一八八二年中頃
訳 注
参考文献一覧
解 説
事項索引
人名索引