出版社を探す

りぶらりあ選書

変化の原理

新装版

問題の形成と解決

著:ポール・ワツラウィック
著:ジョン・H.ウィークランド
著:リチャード・フィッシュ

紙版

内容紹介

人をいかに変化させるか。どのようにして人間の問題は生起し、持続したりまた解決にいたるのか。変化の現象一般に焦点を当て従来見過ごされてきたその種類や性質をも把握しつつ、具体的・実践的な事例を引用し問題の解決へと導き、学校、企業、地域、民族、国家といった社会のシステム一般をつらぬく変化の理論の構築を試みる。〈家族療法〉という心理療法上の新パラダイムを拓いたワツラウィックらの思考の原点を明確に示す。

目次

まえがき (M・H・エリクソン)


第I部 持続と変化
1 理論的な見直し
2 実践的な見直し

第II部 問題形成
3 「同じことの繰返し」もしくは解決が問題になってしまう時
4 極端な問題軽視
5 ユートピア・シンドローム
6 パラドクス

第III部 問題解決
7 第二次変化
8 リフレイミング技法
9 変化の実践
10 変化の実践──実例検討
11 さらなる見通し

訳者あとがき
参考文献
索引

著者略歴

著:ポール・ワツラウィック
(Paul Watzlawick)
オーストリア生まれ。家族療法理論の世界的指導者。米国生まれのプラグマティックな家族療法を理論好みのヨーロッパに伝えた点でも評価され、「構成主義」の主唱者のひとりとして心理療法界をリードした。邦訳に『希望の心理学』『変化の言語』『よいは悪い』などがある(法政大学出版局)。
著:ジョン・H.ウィークランド
(John H. Weakland)
Mental Research Instituteの創設メンバーでG.ベイトソンとともに家族療法の出発点になった二重拘束理論を生んだ。本書刊行後に同じ著者たちと共同で論文「短期療法」を出版している。
著:リチャード・フィッシュ
(Richard Fisch)
本書の基礎になったMRI短期療法プロジェクトのヘッド。治療の短期化に対する志向は一貫したものがあり、「短期療法」の命名は氏によると言われる。

ISBN:9784588023033
出版社:法政大学出版局
判型:4-6
ページ数:244ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2011年11月
発売日:2011年11月04日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VSP