著:エーリッヒ・アウエルバッハ
エーリッヒ・アウエルバッハ(Erich Auerbach)
1892年、ベルリンで生まれる。ハイデルベルク大学で法学の学位を取得。1914年、第一次世界大戦勃発とともに従軍。1918年、前線で重傷を負い帰還。1919年、ベルリン大学でロマンス語文献学研究に就く。指導教授のグライフスヴァルト大学への移籍にともない、同大学でロマンス語文献学で学位を取得。1923年、マリー・マンキヴィッツと結婚。1929年、大学教授資格論文を『世俗詩人ダンテ』として公刊。同年、マールブルク大学ロマンス語文献学主任教授就任。1935年、「ニュルンベルク法」の下に公職解雇。1936年、イスタンブール大学ロマンス語文献学主任教授就任。同地で『ミメーシス』(1946年、スイスのベルンにて出版)など多くの著作を執筆。1947年、米国に移住。ペンシルヴェニア州立大学客員教授、プリンストン高等研究所フェロー、イェール大学フランス文学科中世文学教授などを歴任。1957年、米国で死去。『ミメーシス』や『世界文学の文献学』などその著作の多くが邦訳されている。
編:クリスティアン・リヴォレッティ
クリスティアン・リヴォレッティ(Christian Rivoletti)
フリードリヒ・アレクサンダー大学エアランゲン゠ニュルンベルク教授。ロマンス語系文学専攻。著作に、『アリオストと仮構のアイロニー──フランス、ドイツ、イタリアにおける《狂ったオーランドー》の受容』(Ariosto e l’ironia della finzione. La ricezione dell’ Orlando furioso in Francia, Germania e Italia, Marsilio, 2014)、『ユートピアの変容────アントン・フランチェスコ・ドーニと十六世紀のユートピア的想像力』(Le metamorfosi dell’utopia. Anton Francesco Doni e l’immaginario utopico di met? Cinquecento, Pacini Fazzi, 2003)、『エーリッヒ・アウエルバッハ、ロマン主義とリアリズムおよびダンテ、ヴィーコと啓蒙主義』(Riccardo Castellaniと共編、Erich Auerbach…
他訳:高田 康成
高田 康成(タカダ ヤスナリ)
東京大学名誉教授。表象古典文化論専攻。著作に、『クリティカル・モーメント──批評の根源と臨界の認識』(名古屋大学出版会、2010年)、『キケロ──ヨーロッパの知的伝統』(岩波新書、1999年)、共著に、Classics and National Cultures (Oxford University Press, 2010)、訳書に、ピーター・ドロンケ『中世ヨーロッパの歌』(水声社、2004年)、ピエール・グリマル『キケロ』(白水社、1994年)、共訳書に、『エラスムス゠トマス・モア往復書簡』(岩波文庫、2015年)など。