叢書・ウニベルシタス 177
真理と方法 Ⅲ
哲学的解釈学の要綱
著:ハンス=ゲオルク・ガダマー
訳:轡田 收
訳:三浦 國泰
紙版
内容紹介
西洋哲学史の伝統に根ざし、テクストの理解および世界認識の方法を独自の解釈学として深化させたガダマーの主著。歴史解釈における経験の媒体であり存在論の地平でもある〈言語〉に光を当てた第三部に、「解釈学と歴史主義」論文および「原著第三版あとがき」を併録。ディルタイやハイデガーの問題を受け継ぎ、20世紀後半の人文社会科学に画期をなした名著の邦訳、待望の完結。
目次
凡例
第三部 言語を導きの糸とした解釈学の存在論的な転回
第1節 解釈学的経験の媒体としての言語
a 解釈学的な対象を規定するものとしての言語性
b 解釈学の遂行を規定するものとしての言語性
第2節 〈言語〉の概念に対する西洋思想史の刻印
a 言語とロゴス
b 言語とことば(verbum)
c 言語と概念形成
第3節 解釈学的存在論の地平としての言語
a 世界経験としての言語
b 言語という中間とその思弁的構造
c 解釈学の普遍相
付論 I―VI
付録 解釈学と歴史主義
第三版あとがき
原注
訳注
訳者あとがき
全巻索引