本朝文粋抄 七
著:後藤昭雄
紙版
内容紹介
日本漢文の粋を集め、平安期の時代思潮や美意識を知る上でも貴重な文献 「本朝文粋」 。
その漢文の世界の深遠へと誘う格好の入門書。
第七巻では、慶滋保胤、紀長谷雄による公的な文章、大江匡衡・藤原行成による書状の応酬、そして、源順による書序、大江朝綱の詩序など、全11作品を収載、さらに作者略伝を付した。
目次
凡例
第一章 封事を上らしむる詔(慶滋保胤)──臣下の意見上奏を促す
第二章 第三皇子の元服を加ふる祝文(紀 長谷雄)──親王の元服祝賀文
第三章 宇多法皇の封戸を停めんと請ふ書(紀 長谷雄)──上皇から天皇への書状
第四章 貞観政要を返納する書状(大江匡衡)──文は人なり
第五章 大江匡衡書状への返書(藤原行成)
第六章 沙門敬公集の序(源 順)──橘在列の詩文集の序
第七章 円城寺に遊ぶ詩の序(源 英明)──道真の余薫
第八章 上州大王邸に「香乱れて花識り難し」を賦す詩の序(大江朝綱)──親王時代の村上天皇
第九章 菅丞相の廟に「籬菊残花有り」を賦す詩の序(源 相規)──大宰府での詩宴
第十章 「紅葉は高窓の雨」を賦す詩の序(橘 正通)──説話集へ
第十一章 民部大輔を申す奏状(橘 直幹)──説話集から絵巻へ
作者略伝
本朝文粋作品表
あとがき
索引