まえがき◉式町 眞紀子
第一章 古い人を脱ぎ捨て、新しい人を身に着ける―チェンバレンと能『殺生石』◉式町 眞紀子
第二章 明治期におけるディケンズの『若夫婦に関するスケッチ』翻訳受容◉水野 隆之
第三章 文明開化と三遊亭円朝 人情咄「蝦夷錦古郷の家土産」
―原作『新・堕ちた女の物語』(ウィルキー・コリンズ作)と比較して◉閑田 朋子 第四章 グレイと漱石、セリマと「吾輩」◉菅野 智城
第五章 踊る山田耕筰―イザドラ・ダンカンの舞踊思想に魅せられて◉蒔田 裕美
第六章 一九一〇年代のロンドンと坪内士行の観劇体験―音楽劇を中心に◉赤井 朋子
第七章 帝劇女優・森律子の秘められた意思―矛盾を解消する異文化接触◉藤岡 阿由未
第八章 島崎藤村の「分配」再評価―ラスキンの格言を通して見えてくるもの◉塚田 英博
第九章 大岡昇平『ハムレット日記』改訂と「オフィーリア埋葬」の意味◉石塚倫子
第十章 世界に突然現れる謎の鳥たち―筒井康隆「ジャップ鳥」と一九七〇年代の日本◉河内裕二
第十一章 ユートピア探しと物語探し―井上ひさしとオルダス・ハクスリー◉加藤 千博
あとがき◉河内裕二
年表
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