宣教師の日本語文学 研究と目録
編著:郭南燕
紙版
内容紹介
幕末から現代まで、多数のキリスト教の宣教師たちが日本を訪れ、膨大な書物を日本語で著述した。
外国人宣教師はなぜ、日本語で書いたのか。
本書では、確認できた442名の宣教師が日本語で著した、約2700にも及ぶ文献を精査。彼らの日本語使用の特色、ヨーロッパ思想の紹介、日本文化への寄与、日本人との協力を取り上げて、これまで等閑視されてきた「宣教師の日本語文学」という新分野の開拓を試みる。
宣教師の著書の書誌情報をまとめた「外国人宣教師日本語著作目録」を収録。
目次
第一部 研究篇
序 章 外国人宣教師はなぜ、日本語で書いたのか 郭南燕
第一章 幕末・明治初期の日本語文学―ド・ロ神父を中心に 郭南燕
第二章 仏人宣教師リギョールの政治論―愛国論を中心に 将基面貴巳
第三章 カンドウ神父の著述―戦後日本人の案内者 郭南燕
第四章 カンドウ神父の日本語―『思索のよろこび』を中心に 牧野成一
第五章 ホイヴェルス神父の日本語文学 谷口幸代
第六章 キリスト教と禅―エノミヤ=ラサールのふるさと 堀まどか
第七章 クラウス・リーゼンフーバー神父の著述と司牧の日本文化への貢献 釘宮明美
第八章 遠藤周作と宣教師たちの交友―戦時下弾圧、GHQ占領期、第二バチカン公会議を背景に 増田斎
第九章 「日本語文学」試論 新井菜穂子
宣教師作品抜粋
第二部 外国人宣教師日本語著作目録 郭南燕
あとがき 郭南燕
執筆者紹介
索 引