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市民とつくる図書館

参加と協働の視点から

編:青柳英治

紙版

内容紹介

市民がまちづくりに取り組む方法には、「参加」と「協働」が挙げられ、近年、この方法を用いて、公立図書館を計画・設計・運営する事例がみられる。図書館の事例における「参加」とは、図書館の理念、基本計画や基本設計など図書館の設置にかかる一連のプロセスに市民が行政や設計者などと主体的にかかわることを指す。他方、「協働」とは、図書館開館後も市民が継続して図書館活動を支援していくために行政と役割分担しながら協力していくことを指す。
本書は、特に市民が図書館活動に参加・協働する状況を「市民とつくる図書館」と捉えて、関係者として携わられていた方々による具体的な取り組みを紹介することで、各図書館の開館に至るプロセスを明らかにする。

目次

はしがき 青柳英治

序章 「市民とつくる図書館」とは 青柳英治

第Ⅰ部 施設設計の側面から捉えた事例
第1章 ワークショップの原点と大船渡市立図書館 新居千秋
第2章 市民ワークショップで作った開放型図書館―小牧市中央図書館 新居千秋(協力・上田晃平)
第3章 累代の記憶を大切にする新しい図書館―気仙沼図書館・気仙沼児童センター 柳瀬寛夫
第4章 市民の意見を反映した回遊性重視の図書館―日進市立図書館 柳瀬寛夫

第Ⅱ部 施設計画・管理運営の側面から捉えた事例
第5章 市民参加と協働が育てた伊万里市民図書館 古瀬義孝
第6章 図書館フレンズ田原の視点による協働での図書館づくり 是住久美子
第7章 瀬戸内市民図書館がめざしたこと 嶋田学
第8章 市民と歩んだ「えんぱーく」づくり 伊東直登
第9章 協働の力で地域に根ざす魅力ある図書館づくり―つづき図書館ファン倶楽部 若杉隆志

終章 参加と協働の視点による図書館づくり 青柳英治
執筆者紹介
索引

著者略歴

編:青柳英治
青柳英治(あおやぎ・えいじ)
明治大学文学部教授。筑波大学大学院図書館情報メディア研究科博士後期課程修了。博士(図書館情報学)。
主な著書に、『専門図書館探訪』(共著、勉誠出版、2019年)、『専門図書館の役割としごと』(共編著、勁草書房、2017年)、『ささえあう図書館―「社会装置」としての新たなモデルと役割』(編著、勉誠出版、2016年)、『専門図書館の人的資源管理』(単著、勉誠出版、2012年)ほか。

ISBN:9784585300038
出版社:勉誠出版
判型:4-6
ページ数:288ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2021年12月
発売日:2021年12月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:GLM