ヒロシマ・パラドクス
著:根本 雅也
紙版
内容紹介
広島への原爆投下が、人類すべての過ちとなり、普遍化されていく歴史的・社会的背景を追う。
沈黙を強いる静かな祈りや、自明視される経験の継承の背後で見えなくなっていた、原爆体験者ひとりひとりの痛み、恐れ、悲しみ、そして怒りの声をすくいあげ、戦後日本のかかえる矛盾を問い直す。
目次
序 章 ヒロシマの普遍主義
第一部 創られたヒロシマ―普遍主義の力学
第一章 占領と復興―普遍主義の誕生
第二章 原水爆禁止運動と広島―人道主義と超政治的立場
第三章 原水爆禁止運動の分裂と広島市行政―権力の拡大
第二部 遺産化する被爆体験―継承の力学
第四章 被爆体験の遺産化―被災の資料と記録の運動
第五章 継承の制度化―体験を語る活動と教育
第三部 生きている原爆―暴力の力学
第六章 傷と痛み
第七章 ホウシャノウが現れるとき
第八章 死者とともに生きる
終 章 反原爆の立場―もうひとつの普遍主義
あとがき
引用文献
初出一覧
索 引
ISBN:9784585230632
。出版社:勉誠出版
。判型:4-6
。ページ数:288ページ
。定価:3200円(本体)
。発行年月日:2018年06月
。発売日:2018年06月29日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS。