監修のことば 生田美智子
序論 本書刊行のねらい 牧野元紀
総論 ロマノフ王朝時代の日露交流 生田美智子
第一部 漂流民をとおした日露交流
1 漂流民がもたらした日露対話―伝兵衛から光太夫まで 生田美智子
【コラム】日露歴史さんぽ①イルクーツク 牧野元紀
2 『魯西亞國漂舶聞書』の挿絵について―東洋文庫蔵と横浜市立大学図書館蔵の比較考察 牧野元紀
【コラム】日露歴史さんぽ②厚岸と根室 牧野元紀
3 漂流民たちが見たサンクトペテルブルグ 大島幹雄
【コラム】日露歴史さんぽ③サンクトペテルブルク 畔栁千明
第二部 近代国家としての関係樹立
4 北方紛争から北辺静平へ―高田屋嘉兵衛とリコルド 生田美智子
【コラム】日露歴史さんぽ④函館と淡路 牧野元紀
5 プチャーチンの来航とゴンチャローフ『日本渡航記』 沢田和彦
【コラム】日露歴史さんぽ⑤戸田 篠木由喜
6 視覚化された幕末の日露交流―東洋文庫所蔵『プチャーチン来航図』が伝えること 岡崎礼奈
【コラム】日露歴史さんぽ⑥ハバロフスクとシカチ・アリャン 牧野元紀
7 ゲンナージー・ネヴェリスコイのアムール調査(遠征)と幕末の日本 兎内勇津流
【コラム】日露歴史さんぽ⑦ユジノサハリンスク、コルサコフ 清水保彦
第三部 日露学術交流の深化
8 ロマノフ王朝時代の日本情報と日本学 畔栁千明
【コラム】日露歴史さんぽ⑧ウラジオストク 麻田雅文
9 金田一京助夫妻の近世アイヌ語辞書写本―北海道・滝川本とロシア・サンクトペテルブルク本と 谷本晃久
【特別コラム】ロシア史料調査と共同研究の二〇年 保谷徹
第四部 ロマノフ王朝の終焉と日露交流の現場
10 閑院宮載仁親王の一九一六年〈答礼訪問〉を通してみた日露皇室外交の最期 エドワルド・バールィシェフ
【コラム】日露歴史さんぽ⑨長崎・鹿児島・大津―ニコライ皇太子の足跡 牧野元紀
11 ニコライ二世皇帝とその家族の最後の日々 新井正紀
12 ロシア革命と古儀式派 下斗米伸夫
【特別コラム】『ノーボエ・スロボ』とロシアの運命 下斗米伸夫
13 モスクワ!莫斯科? 麻田雅文
附録(ロマノフ王朝時代の日露交流史関連年表・参考文献一覧)
あとがき 平野健一郎
執筆者一覧