まえがき
第一章 三島の高祖父永井尚志の無念
宿命の子三島由紀夫
祖母夏子から溺愛される
永井尚志の幕府海軍建設
井伊大老の日米通商条約調印
永井尚志は京都町奉行に任じられる
松平容保と永井尚志の言路洞開
松平容保と永井尚志が足利将軍木像梟首事件を解決
長州藩攘夷派の外国船砲撃
姉小路卿暗殺事件で京都町奉行永井尚志は停職となる
永井尚志がイギリス型議会制度を目指した大政奉還上表文を起草
幕府の滅亡
第二章 憲政の常道という大正デモクラシー
政党政治のスタート
「憲政の常道」の確立
第一次若槻内閣は軟弱外交と批判され総辞職
内政を重視した田中義一内閣の瓦解
浜口内閣のロンドン海軍軍縮条約と鳩山一郎の統帥権干犯論
ロンドン軍縮条約を不満とした大艦巨砲主義の青年将校藤井斉中尉
第三章 三島が小学校一年のとき、満州事変が起きた
三島由紀夫は学習院初等科に入学
満州事変不拡大方針の若槻礼次郎首相は暗殺の危険にさらされた
満州事変に消極的だった陸軍・皇道派
皇道派・真崎甚三郎参謀次長による満州事変の終息
第四章 青年将校運動の萌芽
橋本欣五郎中佐の桜会と大川周明
尉官クラスの陸軍青年将校団
尉官クラスの海軍青年将校団
法華僧井上日昭は藤井斉海軍中尉に感化され桜会に入会する
農村指導者橘孝三郎の素顔
農村再興に成功した橘孝三郎の愛郷会
農村を救う唯一の道は農民の国会進出
青森第五連隊の青春
大岸頼好陸軍中尉と元陸軍少尉西田税が郷詩会を企画
橘孝三郎はテロ集団から勧誘された
桜会が郷詩会を組み込んだ
十月革命は未遂に終わり、桜会は解散させられた
井上日召による血盟団事件
第五章 海軍青年将校による五・一五事件
農村指導者橘孝三郎はテロ活動へ大変針
陸軍青年将校は五・一五事件に参加せず
海軍青年将校が五・一五事件を決行
五・一五事件の反響
第六章 海軍内閣のもとで農民の窮乏化が加速
斎藤実内閣・内田康哉外相の満州国承認と国際連盟脱退
海軍軍令部優位と海軍条約派の粛清
岡田啓介海軍内閣の下でロンドン海軍軍縮条約から脱退
海軍増強による農村の窮乏
第七章 反戦勢力の皇道派が壊滅した二・二六事件
皇道派の対支不戦論VS統制派の対支一撃論
ナチス・ドイツとの軍事同盟を目指した「永田構想」に反発した青年将校
富国強兵の犠牲になった農村の窮迫
永田鉄山が真崎甚三郎の追い落としを策した陸軍士官学校事件
永田鉄山が一国国防主義の真崎甚三郎教育総監を罷免
相沢中佐が永田鉄山を斬殺
二・二六事件が勃発
昭和天皇の断固鎮圧方針
昭和天皇の厳罰方針
決起将校団は反乱軍か
皇道派が粛清される
わが国における最大の反戦勢力が壊滅
決起将校磯部浅一の主張
第八章 三島由紀夫の自決
戦死を強要された第一師団(東京)の将兵
大岸頼好の死
憂國
英霊の聲