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間違いだらけの名古屋めし

著:大竹敏之

紙版

内容紹介

ご当地グルメの代表格として今や全国にも知られる「名古屋めし」。
味噌煮込みうどん、味噌カツ、ひつまぶし、手羽先など、これらを食べることを目的に名古屋を訪れる観光客も多く、人気店には長蛇の列が。今や名古屋きっての観光資源にもなっている。
しかし、名古屋めしにまつわる評判や定説は誤解や間違いだらけ。いわく・・・
名古屋めしは何でもかんでも味噌をかける?
名古屋めしはB級グルメばかり?
名古屋めしはどれもこれも味が濃い?
名古屋めしはパクリだらけ?
名古屋めしに関する様々な風評の数々・・・これらは果たして真実なのか?
名古屋めし取材30年の実績を誇る現地ライターが徹底取材。間違いだらけの名古屋めしに関する誤解をすべて解いていきます!
真説・名古屋めし論!

<<推薦!>>
井戸田潤さん「名古屋めしの正解がここに。読んどかないと味噌つくよ」
須田亜香里さん「あれ?私なんにも知らんじゃん!」

目次

序文

第1章 そもそも「名古屋めし」って何だ?
ご当地グルメがこんなにあるのは名古屋だけ!
地元の人が食べている“真のご当地グルメ”
「二泊三日 名古屋めしの旅」!
「名古屋めし」は東京からの逆輸入
名古屋めしの定義
名古屋めし基礎知識
【コラム/「なごやめし総選挙」。筆者予想がハズれた理由】

第2章 かつて「名古屋めし」はゲテモノだった(!?)
揶揄の対象だった90年代までの名古屋
味噌カツも小倉トーストもひつまぶしもヘンテコメニュー?
村上春樹も“奇食喫茶=名古屋”(!?)
名古屋めしはガラパゴス・グルメ

第3章 「名古屋めし」人気グルメへの道
きっかけは2005年の愛知万博。名古屋めしの店に行列が!
出版界も「名古屋めし」に注目
ネットの普及でマイナーカルチャーが市民権を獲得
B級ご当地グルメブームで地方の食に光が
「名古屋めし」は「名古屋城」と並ぶ名古屋の2大観光コンテンツ
ローカル人気店から年商ン十億企業へ急成長した「矢場とん」「世界の山ちゃん」
ナンバーワンブランドは立ち位置や客層、客単価に変化が
「名古屋めし」独特の味わいを好意的に受け止める観光客
“名古屋めしのデパート”で観光客の受け皿に
名古屋めしストリート化の「エスカ地下街」 売上20億円→45億円へ躍進
「矢場とん」「コメダ」の大ヒットがエスカ躍進の引き金
東海最大の和食チェーン「サガミ」も名古屋めしでV字回復
ローカル喫茶から全国チェーンへ。コメダ大躍進の背景にも「名古屋めし」
SNS効果で人気が飛躍する個人店も
うどん店はブームに浮かれず地元客を掘り起こし
【コラム/パクリ?いや本家直伝の豊橋版あんかけスパ】

第4章 それでも名古屋めしは間違いだらけ
第1節 第1節 名古屋めしはB級で味が濃い(?) 
名古屋めしはB級グルメばかり(!?)
名古屋めしはどれもこれも味が濃い(!?)

第2節・間違いだらけの名古屋の味噌グルメ
名古屋めしは何でもかんでも味噌をかける(!?)
名古屋人は日本中の人と違う味噌を食べている(!)
名古屋の味噌=「赤味噌」「八丁味噌」は間違い?
最強の兵糧=豆味噌で天下を征した愛知の武将
なぜ豆味噌は東海地方限定? 背景にあの天下人の権謀術数が(?)
味噌煮込みうどんの麺は太くて固くて生煮え(!?)
元祖が『八丁味噌』を名乗れなくなる? GI問題の深い溝

第3節・間違いだらけの名古屋のきしめん
きしめんは名古屋駅のホームが一番うみゃ~(!?)
きしめんはうどんを平たくしただけ(!?)
きしめんは名古屋の職人以外は打てない(!)
きしめんは燃料代をケチるために薄くした(⁉)
きしめんはかつおの風味が香ばし・・・くはない(!)
名古屋人がきしめんを食べないのはうどん店のせい(!)
名古屋めしブームの恩恵にも与れず存在感が薄れる
手間がかかるのに儲からないと店主も敬遠
冷たい“きしころ”でV字回復!
新鋭店の大ヒットできしめんブーム到来なるか?
【コラム/名古屋のきしめんを支える地元の製粉メーカー】
【コラム/きしめん発祥説は間違いだらけ(!?)。歴史をくつがえす大胆新説】

第4節・間違いだらけの名古屋の喫茶店
あらゆるデータで全国トップクラスの名古屋の喫茶店
喫茶店が多いのは名古屋の企業がケチだから(!?)
喫茶店好きの背景に茶の湯の文化あり!
モーニングは名古屋人ががめついから広まった(!?)
愛知のモーニング発祥は名古屋ではなかった(!)
モーニングは一宮から繊維街経由で名古屋に伝播した(?)
ピーナッツのおつまみに歴史あり
なぜ名古屋では喫茶店のコーヒーも“濃い”のか?
名古屋喫茶繁栄の影に地元ロースターあり
モーニングの発展の裏に地元パンメーカーあり
【コラム/小倉トーストはトレンドグルメ「あんバター」のルーツ】

第5章 「名古屋(めし)バッシング」再び(!?)
第1節 間違いらだけの「名古屋(めし)ぎらい」報道
『週刊ポスト』が火をつけた「名古屋ぎらい」ムーブメント
名古屋めしを知らない「名古屋ぎらい」記者
あんかけスパは“あんこ”の乗ったスパ(!?)
バッシング報道の背景にネットの修羅場化
誤解だらけの「名古屋=魅力がない」調査
名古屋人の「しょうがない」が誤解を呼び寄せる

第2節 「名古屋めしはパクリだらけ」を徹底検証!
初耳の話題だらけの「名古屋めしパクリ」説
天むすは三重県津市からののれん分けが名古屋でブレイク
味噌カツの元祖(?)三重県津市では昭和40年発祥
岐阜市の「元祖みそかつの店」は昭和32年創業
名古屋の「元祖みそかつ丼の店」は昭和24年開店
昭和2年創業・名古屋最古の洋食店では戦前から(?)
グルメガイドで味噌カツが一般化するのは昭和50年代
東海地方特有の豆味噌の特徴が味噌カツを生んだ
ひつまぶしも津が発祥?名古屋とは異なる誕生の理由

第6章 「名古屋人は名古屋めしを食べない」は本当か?
若者の「名古屋めし離れ」は実は「名古屋めし知らず」
「名古屋めしを食べない」は「(毎食)名古屋めしを食べ(てはい)ない」
地元密着スーパー「ヤマナカ」は名古屋めしが120品目!
お家・名古屋めし需要を支え、広げる寿がきや食品
あんかけスパゲッティもレトルトで“家庭の味”に
サガミチェーンでは味噌煮込みが年間150万食!

第7章 もう間違えない!名古屋めし
第1節 名古屋めしは日本食代表!
100年以上前に日本で発見された「うま味」
日本人は日本料理を食べていない(!)
名古屋めしは外国人にも響く「武家の味覚」
“名古屋めし=辛い=ヘルシーじゃない”(!?)

第2節 アフターコロナの名古屋めし
コロナショックで売上7割減も。観光客需要獲得が裏目に
復権の鍵は地元客の掘り起こし
喫茶店へ行くのは“外食”ではない(!)
マイクロツーリズム・コンテンツとしての名古屋めし
名古屋めしの未来とは?
あなたの町の「ご当地めし」を知り、味わって

あとがき

著者略歴

著:大竹敏之
名古屋のことだけを書く自称“名古屋ネタライター”。
1965年、愛知県常滑市出身。出版社勤務を経て26歳でフリーに。
2010年刊行の『名古屋の喫茶店』(リベラル社)がご当地ロングセラーとなり、以後コンスタントに名古屋の食や文化に関する書籍を出版。著書に『名古屋の酒場』『サンデージャーナルのデータで解析!名古屋・愛知』(同/サンデージャーナル取材班との共著)『なごやじまん』(ぴあ)『コンクリート魂 浅野祥雲大全』(青月社)などがある。Yahoo!ニュースに「大竹敏之のでら名古屋通信」を配信中。

ISBN:9784584139875
出版社:ベストセラーズ
判型:4-6
ページ数:312ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2023年01月
発売日:2023年01月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WTHR
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:GTZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:WTHD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 4:WB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 5:1FPJ-JP-DJ