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日本人の半数は心血管疾患で亡くなっている！
血液を綺麗にし、心臓を鍛えて、健康に長生きする方法とは？

日本人の死因2位・3位を占める心疾患と脳血管疾患は、両者を足すと死因1位のガンに匹敵します。また日本人の9割は不整脈を患っているともいわれいます。しかし心臓や血管の病気はガンとは異なりメディアの注目度は低く、一般の人々の知識は驚くほど不正確です。著者はかねてよりその状況を憂い、正しい知識の普及に務めてきました。「心臓と血管の病気は慢性病」「年間2万人が命を落とす危険な不整脈＝心室細動」など、「長生きして健康でいる」ために欠かせない、おだやかな血液と余裕のある心臓を作る習慣を伝授します。著者は日本一の「不整脈」の名医と言われ、これまでテレビ『NHK健康チャンネル』や『世界一受けたい授業』など多数のメディアに出演しています。

はじめに

第1章 あなたが知らない不整脈の真実
　
心臓・血管の病気は予防することができる
がんと心血管疾患のどちらに注意すべきか？
「遺伝」と「炎症」が人を病気にする
心血管疾患を引き起こす慢性炎症とは？
心血管疾患は防ぎやすく治療しやすい
心臓・血管の3つの「やすい」
心臓と血管の役割
脈拍と血圧は心臓・血管のサイン
脈拍と血圧を観察するだけで血管の炎症がわかる
「余裕がある心臓としなやかな血管」なら病気にならない
理想的な脈拍・血圧とは？
脈と血圧は毎日測る
自動血圧計は据え置き型を選ぶ
少し安静にしてから計測する

第2章 心臓・血管の病気を知る

心臓病＝突然死ではなく、心臓病＝慢性病
なぜ心臓病はわかりにくいのか？
命を奪うのは「血栓」
「プラーク」が血栓を作る
プラークが作られるのを防ぐには？
「症状」と「病気」を区別する
「心臓病っぽくない症状」ほど危ない
見落とされがちな症状にこそ潜む心血管疾患
症状を見落とさないための心拍数・血圧チェック
心臓の病院は恐ろしくない
「数週間前から」「たまに」現れる症状が危険
走れなくなったら要注意
もっとも怖い症状「失神」
危険な失神ほどあっさりしている
「靴下の跡」がついていたら心不全の恐れ
「痛い場所がわからない」胸痛は心筋梗塞の前触れ？
脳卒中は見逃しようがない

第3章 不整脈は怖くない

日本人の99%は不整脈
「不整脈」という病気はない
不整脈にはさまざまな症状がある
治療すべき不整脈と放置してよい不整脈
誰にでもある「期外収縮」
年間2万人が命を落とす危険な「心室細動」
心室細動から救うためのAED
気付かないうちに重症化する「心房細動」
脳梗塞と心不全を引き起こす心房細動

第4章 おだやかな血液と余裕のある心臓を作る習慣
　
健康な心臓と血管は習慣で作れる
キーワードは「おだやかな血液」と「余裕のある心臓」
「とげとげしい血液」は動脈を硬化させる
「余裕のない心臓」は疲労していく
心血管の病気を防ぐ「おだやかな血液」と「余裕のある心臓」
なぜ心血管疾患で亡くなる人がいるのか？
やれる範囲で、やれることをやる
有酸素運動は万能薬
苦しいのが無酸素運動、苦しくないのが有酸素運動
有酸素運動は「鼻歌」でチェック
「ながら」運動が継続のコツ
睡眠と運動はセット
減塩は100点満点を狙わない
塩味に頼らないのが減塩のコツ
脂をとるなら魚の脂
血糖値対策は糖質オフだけではない

第5章　心臓・血管の治療の方針

心臓・血管の医療には「限界がない」
治療だけでなく「管理」が必要
管理不足が死を招く
治療方法は著しく進歩している
まずは「循環器内科」へ
紹介された大病院をチェックする
「よい病院」とは？
治療件数で判断してはいけない
きちんと振り返りをしている病院を選ぶ
別の病院に移りたくなったら？
セカンドオピニオンの流れ
健康の主役は患者自身

おわりに　

著：山下　武志
心臓血管研究所・所長。日本循環器学会（循環器専門医、関東甲信越地方会評議員）、日本心臓病学会（特別正会員）、 日本内科学会（認定内科医、指導医）、日本不整脈心電学会（不整脈専門医、理事）、 Circulation Journal 編集委員。
1961年生まれ。1986年東京大学医学部卒業。専門は循環器内科、特に不整脈。日本循環器学会認定循環器専門医、日本心臓病学会特別正会員、日本内科学会認定内科医・指導医、日本心電学会理事、日本不整脈学会理事。『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)などTV出演多数。