出版書誌データベース

「孤高の音楽家」ベートーヴェンの真実の姿とは。彼が残した書簡と人々との出会いや恋愛を通して作られた作品から、善良なる人間となることを求めたその生涯をたどる。

はじめに
第一章　故郷ボンでの少年時代
第二章　ウィーンでの音楽活動開始
第三章　ハイリゲンシュタットの遺書
第四章　「不滅の恋人」への手紙
第五章　ベートーヴェンの『日記』
第六章　『第九』の完成と演奏史
終　章　「人間ベートーヴェン」の真髄
　注
　付録1　「ハイリゲンシュタットの遺書」の翻訳
　付録2　「不滅の恋人」への手紙の翻訳
　付録3　ベートーヴェンの重要作品一覧
　参考文献・資料
　あとがき

著：石川　栄作
石川栄作：1951年高知県生まれ。福岡大学人文学部独語学科卒業、九州大学大学院文学研究科（独文学専攻）修士課程修了。専門分野はドイツ中世文学とワーグナー。文学博士。78年四月より徳島大学にドイツ語教員として勤務、2017年3月に定年退職。名誉教授。18年4月より放送大学徳島学習センター所長を務め、現在に至る。主な著書に『「ニーベルンゲンの歌」を読む』『ジークフリート伝説』（以上、講談社学術文庫）、『トリスタン伝説とワーグナー』（平凡社新書）、訳書に『ニーベルンゲンの歌』前編・後編（ちくま文庫）、『ジークフリート伝説集』（編訳、同学社）などがある。