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平凡社新書 949

平賀源内

「非常の人」の生涯

著:新戸 雅章

紙版

内容紹介

「ああ非常の人、非常の事を好み、行い是れ非常、何ぞ非常に死するや……」。博物学者、鉱山技師、起業家、イベントプランナー、電気学者、小説家、コピーライター、画家……。元祖マルチタレントとも言える多彩な分野で才能を発揮し、レオナルド・ダ・ヴィンチとも並び称される先駆的な業績を残しながら、最後は殺人を犯し、獄中で死を迎えた異才の実像。偉大な万能人か、才能を浪費した男か。変幻自在、八面六臂の「常ならざる人生」。

目次

《目次》
プロローグ
第一章 志度の天狗小僧
志度の天狗小僧/本草学/俳諧師源内
第二章 長崎遊学
蘭学の興隆/長崎遊学へ
第三章 江戸へ
江戸の繁栄/江戸の本草学者/東都薬品会/再仕官/仕官御構
第四章 日本初の博覧会
斬新な薬品会/物品取次所/ホルトノキ/二人の蘭学者/芒消/火浣布/鉱山熱/二度目の長崎遊学/中津川に再挑戦/秋田へ
第五章 エレキテル
エレキテル/源内と電気学/タルモメイトル/量程器(万歩計)
第六章 殖産・振興にかける
発想の転換/羅紗/能動的楽天主義/庇護者田沼意次/田沼時代
第七章 戯作者源内
宝暦・天明の文化/風流志道軒伝/風刺ファンタジーの快作/根南志具佐/神霊矢口渡/日本最初のコピーライター/本日丑の日
第八章 日本最初の西洋画
西洋婦人図/写実ということ
第九章 江戸の寵児
人気者/解体新書/小田野直武と秋田蘭画の発展
第十章 非常の死
エレキテル模造事件/非常の死/早過ぎた近代人?

あとがき――「非常の人」源内との出会い
参考文献

著者略歴

著:新戸 雅章
1948年、神奈川県生まれ。横浜市立大学文理学部卒。テスラ研究所所長、テスラ記念協会会員。ニコラ・テスラ、チャールズ・バベッジなど、知られざる天才の発掘に情熱を注ぐとともに、その発想を現代にいかす道を探る著作活動を続けている。主著に『発明超人ニコラ・テスラ』(ちくま文庫)、『ニコラ・テスラ未来伝説』(マガジンハウス)、『バベッジのコンピュータ』『逆立ちしたフランケンシュタイン』(以上、筑摩書房)、『テスラ』(工学社)、『天才の発想力』(サイエンス・アイ新書)、『知られざる天才 ニコラ・テスラ』『江戸の科学者』(以上、平凡社新書)など。

ISBN:9784582859492
出版社:平凡社
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:820円(本体)
発行年月日:2020年07月
発売日:2020年07月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB